スコットランドの伝統的なウイスキー造りに敬意を払いつつも、固定観念にとらわれない革新的なアプローチで世界中のファンを魅了し続けるボトラーズ(独立瓶詰業者)、コンパスボックス(Compass Box)。
彼らが「パティシエが作る極上のスイーツ(パティスリー)」からインスピレーションを得て生み出した、デザート感覚のブレンデッドウイスキーがあります。それが今回ご紹介する「コンパスボックス ネクタロシティ(Compass Box Nectarosity)」です。
「ネクター(甘美な果汁)」と「ジェネロシティ(寛大さ)」を掛け合わせた造語を冠するこのボトル。今回は、フルーツとバニラが溢れ出すこの甘美なウイスキーと、濃厚な「チーズケーキ」を合わせる至高のデザートペアリングを、我が家の晩酌風景とともにお届けします。
我が家の晩酌ノオト:コンパスボックス ネクタロシティ
週末の夜。夕食もすっかり片付き、のんびりとお酒の準備をしていると、遊びに来ていた次男が手土産の箱をテーブルに置きながら、不思議そうにボトルを眺めていました。
テイスティング・レポート

モルト原酒を約64%、グレーン原酒を約36%という高いモルト比率でブレンドし、冷却濾過を行わない(ノンチルフィルタード)46度でボトリングされたネクタロシティ。その味わいは、まさに飲むスイーツです。
香り(Nose)
グラスに注ぐと、まずハチミツやバニラ、そして焼き菓子を思わせる、温かく甘い香りが立ち上がります。続いて、茹でた洋梨、ライチ、パイナップル、そしてオレンジの皮(ゼスト)のような爽やかな柑橘系の香りが重なり、まさに高級な洋菓子店に足を踏み入れたかのような華やかなアロマです。
味わい(Palate)
口に含んだ瞬間、アルコールの刺激をほとんど感じさせない、シロップのように滑らかでソフトな口当たりに驚かされます。ジューシーなアプリコットやパイナップル、桃の果実味が口いっぱいに弾け、トフィー(キャラメル)やバタースコッチの濃厚なコクが溶け合っていきます。
余韻(Finish)
フルーツの甘酸っぱさがゆっくりと引いていくと、最後はシナモンロールやナツメグを思わせる、温かくて甘いスパイスの香りが長く口の中に留まります。樽由来のウッディなニュアンスも優しく顔を出し、美しく上品なフィニッシュを迎えます。
【テイスティング総評】
「ウイスキーとパティスリーの融合」というコンセプトを見事に体現した傑作です。単に甘いだけでなく、フルーティーな酸味やスパイス感が何層にも重なっており、ブレンダーの卓越した技術を感じさせます。アルコールの角が全くなく、ウイスキー初心者から上級者まで、誰もが笑顔になれるような非常に高い完成度を誇ります。
おすすめの飲み方とペアリング
ストレート、またはオン・ザ・ロックス(イチオシ!)
このウイスキーが持つ「幾重にも重なるお菓子のような風味」を崩さずに楽しむなら、まずはストレートでじっくりと香りを紐解くのがおすすめです。
また、オン・ザ・ロックスにすると、氷が溶けるにつれてシロップのような甘みがさらにとろみを取り戻し、フルーツの香りがゆっくりと開いていく変化を楽しむことができます。
至高のペアリング:濃厚ベイクドチーズケーキ
次男が買ってきてくれた、クリームチーズがぎっしり詰まった濃厚なベイクドチーズケーキに合わせてみます。
チーズの乳脂肪分がウイスキーを優しく包み込み、ウイスキーの持つフルーツ感が極上のソースとなってケーキを彩る、反則級のマリアージュです。
コンパスボックス ネクタロシティをおすすめする方
- バニラ、ハチミツ、トフィーといった、濃厚で甘い風味のウイスキーが好きな方
- フルーティーでアルコールの刺激が少ない、飲みやすいウイスキーを探している方
- チーズケーキやチョコレート、焼き菓子など、スイーツとのペアリングを楽しみたい方
- インテリアとしても映える、美しくアーティスティックなデザインのボトルを手元に置きたい方
まとめ

パティスリーのテストキッチンから生まれた、デザートのようなウイスキー「コンパスボックス ネクタロシティ」。
その圧倒的な甘みとフルーティーさは、ウイスキーの堅苦しいイメージを軽やかに飛び越え、飲む人すべてを幸せな気分にしてくれます。次男と語り合いながら楽しんだチーズケーキとのペアリングは、まさに「ネクター(甘美)」と「ジェネロシティ(寛大さ)」という名にふさわしい、豊かで贅沢な時間をもたらしてくれました。
コンパスボックスのボトルのデザインはとてもいいですよね。コアレンジのいずれのボトルもラベルが秀逸で飾るのにも物凄く映えます。ジャケ買いするのにも最高だと思います。
明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。
