世界中で愛されるスコッチウイスキーの巨人、「ジョニーウォーカー」。その中でも「ジョニ黒」の愛称で親しまれるブラックラベルは、ブレンデッドウイスキーの傑作としてあまりにも有名です。
しかし、そのジョニ黒をさらに焦がし、より深く、よりスモーキーに進化させた「もうひとつの黒」が存在することをご存知でしょうか。それが今回ご紹介する「ジョニーウォーカー ダブルブラック(Johnnie Walker Double Black)」です。
内側を真っ黒に焦がした(ヘビーチャー)オーク樽で熟成させた原酒と、西海岸やアイラ島の個性的なモルトを贅沢にブレンドしたこの1本。今回は、ガツンとくるピートスモークに、サクサクの「メンチカツ」と「ささみフライ」を合わせる最強の揚げ物ペアリングを、我が家の晩酌風景とともにお届けします。
我が家の晩酌ノオト:ジョニーウォーカー ダブルブラック
週末の夜。キッチンから揚げ物のいい匂いが漂ってくる中、ダイニングテーブルに真っ黒なボトルを用意していると、料理を運んできた妻が目を丸くしました。
テイスティング・レポート

ジョニーウォーカーらしい複雑なバランスはそのままに、アイラモルト(カリラなど)のピーティーな原酒を強調し、ヘビーチャー樽で熟成させたダブルブラック。その名に恥じない、重厚でリッチなプロフィールを持っています。
香り(Nose)
グラスに注いだ瞬間から、焚き火の煙のようなピートスモークがほんのりと立ち上がります。しかし煙一辺倒ではなく、そのすぐ奥から、強く焦がしたオーク樽由来の濃厚なバニラ、焼きリンゴ、そしてレーズンのような甘いアロマがしっかりと主張してきます。
味わい(Palate)
口に含むと、まずは豊かな甘みが舌を包み込みます。キャラメルやハチミツのようなリッチなコクがあり、中盤からスモーキーなピート香と、クローブや黒胡椒のようなスパイシーさが一気に広がります。アルコールの角はなく、非常に滑らかでフルボディな飲みごたえです。
余韻(Finish)
甘みのあるオークのスパイス感と、アイラモルト特有の海辺の焚き火を思わせるスモーキーな余韻が、じんわりと長く続きます。ジョニ黒よりも一段階深く、力強いフィニッシュです。
【テイスティング総評】
定番のブラックラベルが「完璧に調和されたオーケストラ」だとしたら、ダブルブラックは「重低音を響かせるベースとドラムを前面に出したアレンジ」といった印象です。スモーキーさが際立っていますが、ヘビーチャー樽由来の圧倒的な「甘み」がしっかりと土台を支えているため、決して飲み疲れず、価格以上の贅沢な満足感を与えてくれます。
おすすめの飲み方とペアリング
おすすめの飲み方:ハイボール(イチオシ!)
他の飲み方だと、オン・ザ・ロックスにしてみると甘味がグッと前に出てきます。少しレーズンぽいドライフルーツのようなフルーティな甘味とチョコレートのようなコクがあります。余韻はストレートに比べると少しビター感も出ますが全く気になることはないと思います。
ハイボールは甘味は無くなりキレの良いスピート&スモークのスパイシーでドライな味わい。このキリッとした味わいが食中酒としては凄くいいと思います。若干味わいが単調に感じるかも。しかしほんのりスモーキーさが感じられ、アイラのシングルモルトやタリスカーに比べピート初心者向けの万人受けする味わいですね。
スモーキーハイボール × メンチカツ

ダブルブラックの力強い煙とバニラの甘みは、強炭酸で割っても決して崩れません。このスモーキーなハイボールに合わせるのが、肉汁たっぷりのメンチカツです。
オン・ザ・ロックス × ささみフライ
少し落ち着いてきたら、氷を浮かべたオン・ザ・ロックスで、さっぱりとした「ささみフライ」を合わせてみます。
肉汁溢れるメンチカツには爽快なスモーキーハイボールを。そして淡白なささみフライには、ロックで引き出された甘みとスモークを調味料のように添える。揚げ物の種類によって飲み方を変えることで、ダブルブラックのポテンシャルを余すことなく楽しむことができます。
ジョニーウォーカー ダブルブラックをおすすめする方
- アイラモルトやタリスカーなど、ピートが効いたスモーキーなウイスキーが好きな方
- 定番のジョニ黒が好きで、さらにリッチで重厚な味わいを楽しみたい方
- メンチカツや唐揚げなど、ガッツリとした揚げ物に合うパンチのあるハイボールを探している方
- 手頃な価格帯で、満足度の高いフルボディなブレンデッドウイスキーを常備したい方
まとめ

ジョニーウォーカーのブレンド技術の粋を集め、焦がした樽とアイラモルトの個性を極限まで引き出した「ダブルブラック」。
その力強い煙と豊かな甘みは、メンチカツの暴力的なまでの肉汁をがっちりと受け止め、ささみフライの繊細な旨味を優雅に引き立ててくれました。1本のボトルが、日常の「揚げ物の日」を、至福のスモーキー・ダイニングへと変えてくれる素晴らしい体験です。
サイレントラベル変更でスーパーでも新ラベルと旧ラベルの両方が置かれてました。新ラベルはキャップの先が金色の線があり、ストライディングマンの下にSMOKYの文字があります。
旧ボトルに比べ時代の流れなのか、やはりマイルドなピートスモークになった気がしなくもないですが、そこは住み分けでありなのかなとも思います。
明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。静かな夜に、乾杯。
