人気のシェリー樽熟成シングルモルト「グレンドロナック」。最近ボトルデザインが新しくなり、気になっているウイスキーファンも多いのではないでしょうか?
今回は、新ボトルになった『グレンドロナック12年』の味わいや、定番の飲み方レビュー、そして手元に残っていた旧ボトルとの飲み比べも交えながら、その魅力をじっくりと紐解いていきます。
我が家のグレンドロナック12年晩酌ノオト
秋口から春先にかけて、夜風が少し肌寒くなってくると、無性に恋しくなるのがシェリー樽熟成のウイスキーです。あのドライフルーツやチョコレートのような濃厚な甘味をチビチビとやりながら過ごす晩酌は、まさに至福の時間。
以前、私のX(旧Twitter)で「シェリー樽熟成でおすすめはどれ?」というアンケートを取ったことがあります。マッカラン、グレンドロナック、グレンファークラス、エドラダワーという錚々たる候補を挙げたのですが……なんと42%もの票を獲得し、堂々の1位に輝いたのがこの『グレンドロナック』でした。
それだけ多くのウイスキーラバーから「シェリー樽といえばこれ!」と愛されている、我が家の晩酌においても絶対に外せない一本です。
テイスティング・レポート

香り(Nose)
レーズンの香りの奥に少し酸味を感じます。ツンとしたアルコールや強いスパイス感がガツンと来る印象はなく、柔らかな甘みのある赤いフルーツの心地よい香りが優しく立ち上がります。
味わい(Palate)
口に含むと、優しい甘さの中にほんの少しだけピリつくようなスパイス感。しかし、直ぐにまた柔らかな甘味が口いっぱいに広がります。ベリー系のフルーツやレーズン、ドライフルーツの凝縮感に加え、チョコやカカオの深いコクをしっかりと感じますね。
余韻(Finish)
シェリー樽熟成にありがちなゴムっぽさや革のニュアンスは全く感じられず、非常にクリーンです。フルーティな甘さと、ビターチョコを思わせる心地よい余韻が静かに長く続いていきます。
【テイスティング総評】
非常に柔らかな甘さが広がり、驚くほど飲みやすくなりました。シェリー樽系のウイスキーに求める「甘さとフルーティーさ」を、クセなく素直に楽しめる完成度の高い一杯に仕上がっています。
旧グレンドロナック12年との比較

ちょうど手元に旧ボトルが残っていたので、新ボトルと飲み比べてみました。
結論から言うと、新ボトルは「めちゃくちゃ優しい味わい」に変わっています。飲み比べるまでもなく、旧ボトルを飲んだことがある方なら「あれ、こんなに柔らかな甘みだったかな?」と驚くはずです。
旧ボトルはスパイシーさが凄く現れていて、甘味と共に刺激的……少し悪い言い方をすれば「刺々しさ」がありました。しかし、それこそが良いアクセントになっていて美味しかったんですよね。
それに比べると新ボトルは、のっぺりとしたマイルドな味わいに落ち着いた印象を受けます。最近はこうした「飲みやすさ」がブームなのかもしれませんが、昔のパンチを知っている身としては、少しだけ残念に思ってしまうのが本音です。
おすすめの飲み方とペアリング
ストレート・ハイボール
今回飲んだ『グレンドロナック12年』のおすすめの飲み方は「ストレート」と「ハイボール」です。
普段、シェリー樽熟成のウイスキーはハイボールよりもロックでゆっくり飲むのが好きなのですが、こと12年に関してはハイボールの方が圧倒的に美味しいと感じました。(ペドロヒメネス樽の影響でしょうか? ちなみにオロロソシェリー樽のみで熟成された18年は、断然ロックが好みです。)
おすすめペアリング:マンゴスチン

シェリー樽熟成のウイスキーはやはりチョコやスイーツなんかと合わせると相性がいいですよね。またフルーツとの相性もすごくいいのですが、ここで少し珍しいペアリングをご紹介。
ストレートに合わせるお供として、私が旧ラベル時代から凄くハマっているのが「マンゴスチン」です。
「フルーツの女王」と呼ばれるマンゴスチンは、甘酸っぱくて最高に美味しいフルーツ。入手は少し難しいかもしれませんが、見かけたらぜひ試していただきたい!手に入らない場合は、マスカットやイチゴといった季節のフルーツや、南国系のフルーツと合わせてみても素晴らしいマリアージュを見せてくれますよ。
グレンドロナック12年はこんな方におすすめ
ここまでのレビューを踏まえて、新しくなったグレンドロナック12年は以下のような方に特におすすめです。
- シェリー樽特有の「甘み」と「フルーティーさ」をしっかり味わいたい方
- ゴムっぽさやクセが少ない、綺麗なシェリー系を探している方
- ウイスキー初心者で、アルコールのツンとした刺激が苦手な方
- リッチでフルーティーなワンランク上のハイボールを楽しみたい方
トゲがなく優しい甘さに仕上がっているため、ウイスキー初心者の方でもストレートから美味しく飲める、非常に間口の広いボトルになっています。
まとめ

夏場に飲むというよりは私は涼しくなる秋口から冬場に、食後にゆっくりとストレートで楽しみたい銘柄です。
ゆったりとした時間を演出してくれますし、何を話すというわけでもなく隣に座る妻が見ているYoutubeの音漏れすらも心地よい。そんな気にさえさせてくれますね。
