ウイスキーのボトルには、蒸留所の創業者や美しい風景が描かれていることが多く、少しお堅いイメージを持たれがちです。しかし、肩の力を抜いてもっと自由に、遊び心を持ってウイスキーを楽しんでほしいというメッセージが込められた、非常にユニークで愛らしいボトルがあります。
それが、肩に3匹の猿のバッジを乗せた「モンキーショルダー(Monkey Shoulder)」です。
名門ウィリアム・グラント&サンズ社が手掛けるこのウイスキーは、グレーンウイスキーを一切使わず、3つの蒸留所のシングルモルトだけをブレンドした贅沢な「ブレンデッドモルト」。バニラやオレンジのような甘く華やかな香りは、どんな飲み方でも最高に美味しい「万能選手」として世界中のバーテンダーから愛されています。
今回は、このポップで甘いモンキーショルダーを、妻が作ってくれた秋を感じるおしゃれな「巨峰のカナッペ」と合わせる、夫婦の心弾む晩酌風景をお届けします。
我が家の晩酌ノオト:妻のカナッペと、肩に乗った3匹の猿
週末の夜。キッチンで妻がクラッカーに何かを乗せている良い音が聞こえてきました。テーブルには、私が用意したユニークなボトルのウイスキーが置いてあります。
テイスティング・レポート

グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィという、スペイサイド地方を代表する3つの名門蒸留所のシングルモルト原酒のみをブレンド(100%モルトウイスキーのブレンデッドモルト=トリプルモルト)しています。アルコール度数は40%です。
香り(Nose)
グラスに注ぐと、アルコールのツンとした刺激は全くなく、オレンジやマーマレードのような柑橘系の爽やかなフルーティーさが広がります。続いて、バニラやハチミツ、そして洋梨のような非常に甘く華やかな香りがフワッと立ち上がります。
味わい(Palate)
口当たりは驚くほどクリーミーで滑らか。モルト特有の豊かな麦の甘みに、バニラアイスのような濃厚なコクが重なります。中盤からは、シナモンやナツメグのような軽いスパイス感が顔を出し、甘ったるくなりすぎないよう全体を綺麗に引き締めています。
余韻(Finish)
オレンジピールのようなほのかな苦味と、バニラの優しい甘みが口の中に心地よく残り、スッキリと滑らかに消えていきます。
【テイスティング総評】
「誰もが楽しめる飲みやすさ」を極限まで追求したような、見事なバランス感覚です。シングルモルト特有のクセを抑えつつ、モルト100%ならではのリッチなコクと甘みを見事に引き出しています。カクテルベースとしてプロに愛されるのも納得の、非常にポテンシャルの高い1本です。
おすすめの飲み方とペアリング
どんな飲み方でも輝く「ハイボール」と「ストレート」
モンキーショルダーはそのフレッシュなオレンジ香を活かすため、炭酸で割った「ハイボール」が抜群に美味しいです。食前・食中酒としてゴクゴク飲めます。また、アルコールの角がないため、食後に「ストレート」でゆっくりとバニラの甘みを楽しむのもおすすめです。
至高のペアリング:巨峰のカナッペ
今回は、クラッカーにクリームチーズを塗り、半分にカットした瑞々しい巨峰を乗せたカナッペに、モンキーショルダーのハイボールを合わせてみます。
巨峰のジューシーな果実味とクリームチーズの酸味を、モンキーショルダーのバニラ香が優しく包み込む。まるでお洒落なバーで極上のフルーツカクテルを楽しんでいるかのような、心躍るペアリングです。
モンキーショルダーをおすすめする方
- ウイスキーの煙たさ(ピート香)やアルコールの刺激が苦手で、甘く飲みやすい銘柄を探している方
- オレンジやバニラ、ハチミツのようなフルーティーで華やかな香りが好きな方
- フルーツやチーズ、スイーツなどと一緒に、気取らない宅飲みを楽しみたい方
- ボトルデザインが可愛らしく、話題性のあるウイスキーを探している方
まとめ

昔の職人たちの過酷な労働(職業病)への敬意を、あえてポップで遊び心のあるデザインと名前に込めた「モンキーショルダー」。
その中身は、スペイサイドの名門モルトを贅沢にブレンドした、非常に本格的でリッチな味わいです。巨峰のカナッペとのペアリングは、ウイスキーが持つフルーティーなポテンシャルを最大限に引き出し、週末の夜を華やかに彩ってくれました。
さて、キーボードを叩く音だけが響いていた部屋も、そろそろ「オフ」の時間です。
グラスにモンキーショルダーをストレートで注ぎ、その優しいバニラの香りに身を委ねながら、静かに更けゆく夜を楽しもうと思います。明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。
