【アベラワー蒸留所】「行動で示せ」がモットー!芳醇なダブルカスク熟成の歴史と秘密

【アベラワー蒸留所】「行動で示せ」がモットー!芳醇なダブルカスク熟成の歴史と秘密

「行動で示せ(Let the deed show)」。

ウイスキーのボトルに、これほどまでに実直で力強い信念が刻まれている銘柄を、私は他に知りません。スコットランド・スペイサイド地方の中心に位置する「アベラワー(ABERLOUR)蒸留所」です。

華やかで軽快なウイスキーが多いスペイサイドにあって、アベラワーは一線を画す「重厚なフルーティーさとリッチなコク」を持っています。その秘密は、最高級のオロロソシェリー樽とアメリカンオーク樽を用いた伝統的な「ダブルカスク熟成」。

今回は、地域に尽くした偉大な創業者の魂と、清らかな湧き水が育む「アベラワー蒸留所」の歴史と製法の秘密について、県外から帰省中の長男との晩酌風景とともにお届けします。

我が家の晩酌ノオト:長男と語る、行動で示す男のウイスキー

週末の夜。夕食を終えたリビングに、お気に入りの鮮やかな青いシャツを着た長男がやってきて、ダイニングテーブルの向かいに座りました。

みなみ
みなみ
その青い服、よく似合ってるじゃないか。すっかり大人びてきたな

長男
長男
ありがとう、親父。最近お気に入りでよく着てるんだ。それより、今日テーブルに出ているこのウイスキー、すごく色が濃くて綺麗だね。なんだか重厚感がある

みなみ
みなみ
いいところに気がついたな。これはスコットランドの『アベラワー』という蒸留所のウイスキーなんだ。ラベルをよく見てごらん。『Let the deed show(行動で示せ)』って書いてあるだろう?

長男
長男
本当だ。ウイスキーのラベルにしては、ずいぶん真面目というか、熱いメッセージだね

みなみ
みなみ
アベラワーの創業者、ジェームス・フレミングの哲学なんだよ。彼は自分の利益だけでなく、町のために病院や村会館まで建てた偉大な人物でね。決して多くを語らず、行動で品質を証明するという信念が、この濃厚でリッチな味わいに詰まっているんだ

長男
長男
かっこいいな……。言葉じゃなくて、中身で勝負する職人のウイスキーなんだね。どんな味がするのか、すっごく気になってきたよ!

アベラワー蒸留所の特徴と歴史

清らかな小川の落ち口に建つ、スペイサイドの至宝

アベラワーとは、ゲール語で「せせらぐ小川の落ち口」という意味を持ちます。スペイ川と、ベンリネス山に源を発するラワー川(小川)が合流する美しい場所に、1879年に設立されました。

ウイスキー造りの命とも言える仕込み水には、ドルイド教の聖人がかつて洗礼に用いたという伝説が残る「セント・ドロスタンの井戸」の清らかな湧き水を使用しています。この柔らかくピュアな水が、アベラワーの滑らかな酒質の根幹を支えているのです。

「行動で示せ」創業者ジェームス・フレミングの魂

創業者のジェームス・フレミングは、地元の銀行の支店長も務めた地元の名士でした。彼は「Let the deed show(行動で示せ)」というモットーを掲げ、ウイスキー造りに妥協を許さなかっただけでなく、私財を投じて町に病院や集会所、スペイ川にかかる橋などを建設しました。

彼の利他精神と実直な職人魂は、今もアベラワーのすべてのボトルに信念として刻み込まれています。

究極のバランスを生む「ダブルカスク熟成」

アベラワーの最大の特徴は、熟成のこだわりです。
厳選された「アメリカンオークのバーボン樽」と、スペイン・アンダルシア地方の「オロロソシェリー樽」という2種類の樽で、それぞれ個別に原酒を熟成させます。

バーボン樽からはバニラやハチミツの甘みが、シェリー樽からはダークチョコレートやスパイス、ドライフルーツの濃厚なコクが生まれます。これらが十分に熟成したベストなタイミングで、熟練の職人の手によって完璧なバランスでブレンド(マリアージュ)されることで、アベラワー特有のリッチで重層的な味わいが完成するのです。

アベラワーを代表する傑作ボトル

アベラワー蒸留所の哲学を体感できる、代表的なラインナップを2つご紹介します。

1.アベラワー 12年(ダブルカスクマチュアード)

ブランドの核となるスタンダードボトル。バーボン樽とシェリー樽の原酒を見事に調和させています。リンゴやシナモンのようなフルーティーな香りに、チョコレートやトフィーの濃厚な甘みが加わり、非常に滑らかでバランスの取れた、誰にでも愛される傑作です。

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2.アベラワー アブーナ(A’bunadh)

ゲール語で「起源」を意味する、熱狂的なファンを持つカスクストレングス(樽出し原酒)。厳選されたオロロソシェリー樽のみで熟成され、加水を一切行わずにボトリングされます。レーズンやダークチェリー、スパイスが爆発的に広がる、圧倒的に濃厚な「シェリー爆弾(シェリーボム)」として知られています。

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アベラワーアブーナ本音レビュー!究極のシェリー樽と濃厚チーズケーキの至高ペアリング

「究極のシェリー爆弾」と評されるカスクストレングス「アベラワー アブーナ」を宅飲み本音レビュー!度数60度の力強さと、レーズンやダークチョコレートを思わせる極上の甘みを徹底解説します。相性抜群の「濃厚でクリーミーなチーズケーキ」と合わせる、至福のスイーツペアリングをお届けします。

晩酌ノオト

まとめ:行動が証明する、本物の味わい

書斎でアベラワーを飲みながらアベラワー蒸留所を調べる主人公親子のイメージ

清らかな湧き水と、2つの樽が織りなす魔法。そして何より、100年以上前に創業者が掲げた「品質は言葉ではなく、行動で証明する」という熱い信念。

長男
長男
(ストレートをゆっくりと味わって)……うわっ、すごい! リンゴとかレーズンみたいな甘い香りが口いっぱいに広がるね。それに、スパイスっていうか、すごく深みがある。親父が言う通り、ただ甘いだけじゃなくて、どっしりとした『芯の強さ』を感じるよ

みなみ
みなみ
だろう? スペイサイドの華やかさと、シェリー樽の重厚感が完璧に調和している。ジェームス・フレミングの『行動で示せ』という言葉を噛み締めながら飲むと、この濃厚なコクがさらに胸に沁みるんだ

明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。

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