アラン島発!ラグ キルモリーエディション本音レビューと鯵の南蛮漬けペアリング

アラン島発!ラグ キルモリーエディション本音レビューと鯵の南蛮漬けペアリング

スコットランドの美しい島、アラン島。その南部に2019年に誕生した新しい蒸留所「ラグ(Lagg)」をご存知でしょうか。

フルーティーで華やかな味わいが人気を集める「アラン蒸留所」の姉妹蒸留所でありながら、彼らが目指したのは真逆のスタイル。それが、力強いピートの効いたヘビーピーテッド・シングルモルトです。

今回ご紹介するのは、そんなラグ蒸留所のコアレンジ(定番品)としてリリースされた「ラグ キルモリーエディション(Lagg Kilmory Edition)」

私が日頃から愛してやまないピートスモークの力強さと、ファーストフィル・バーボン樽由来のフレッシュな甘みが融合したこの1本。今回は、お酢の酸味と魚の旨味が詰まった「鯵の南蛮漬け」を合わせる、食欲をそそるペアリングを我が家の晩酌風景とともにお届けします。

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我が家の晩酌ノオト:ラグ キルモリーエディション

週末の夜。夕食のおかずが並ぶダイニングテーブルに、洗練されたデザインのボトルを用意していると、妻が興味深そうに覗き込んできました。

妻
なんだかスタイリッシュなボトルね。『LAGG』……初めて聞く名前かも。どこのウイスキー?

みなみ
みなみ
これはスコットランドのアラン島に新しくできた『ラグ蒸留所』のウイスキーなんだ。アラン島のウイスキーといえばフルーティーで飲みやすいイメージがあるけれど、このラグは私の大好きな『煙たい(ピーテッド)』スタイルに特化して造られているんだよ

妻
なるほど、あなたの好きなスモーキー系ね! 今日の夕食は『鯵の南蛮漬け』なんだけど、お酢を使った和食にウイスキーって合うのかな?

みなみ
みなみ
それがバッチリ合うんだよ。この『キルモリーエディション』はバーボン樽で熟成されているから、煙たさの中にもバニラや柑橘系の爽やかな甘みがあるんだ。南蛮漬けの甘酸っぱさと鯵の旨味に、このスモーキーでフルーティーな風味が驚くほどマッチするはずさ

妻
お酢の酸味と柑橘系の香りがリンクするってことね! なんだかお腹が空いてきちゃった。早速ハイボールで乾杯しましょう!

テイスティング・レポート

ラグキルモリーエディションのボトルとテイスティンググラスの写真

コンチェルト種の麦芽をフェノール値50ppm(アイラモルトに匹敵する数値)でヘビーピートに仕上げ、ファーストフィルのバーボンバレルで100%熟成。冷却濾過を行わないノンチルフィルタード、アルコール度数46%でボトリングされた、蒸留所の名刺代わりとなる1本です。

香り(Nose)

グラスに注ぐと、まず土っぽさを伴う力強いピートスモーク(焚き火の煙)が立ち上がります。しかし決して重苦しくはなく、そのすぐ奥から、バーボン樽由来のバニラ、グレープフルーツやレモンピールのような明るい柑橘系の香りがフワッと現れ、非常に若々しくフレッシュな印象を与えます。少しヘザーハニーのような甘い香りにしっかりとキレのあるピートスモーク。ハイランド産のピートを使用しているらしいので磯っぽいという感じではなく、アイラモルトよりはとっつきやすいかな。

味わい(Palate)

口当たりは度数46%の力強さを感じさせつつも、驚くほど滑らかです。 ヘザーハニーやモルトの豊かな甘みとバニラクリームの風味が舌を包み込み、中盤からは白胡椒のようなスパイシーさと、野性味あふれるピートの煙が口いっぱいに広がっていきます。

余韻(Finish)

柑橘系のフルーティーな酸味と、焚き火の後のような心地よいスモーク、そして微かなオークの渋みが長く続きます。若い原酒ならではのフレッシュな活力が、余韻までしっかりとダレることなく続きます。

【テイスティング総評】

新鋭の蒸留所でありながら、すでに高い完成度を誇っています。アイラモルトのような強烈なヨード香(薬品臭)は控えめで、内陸寄りの「土や植物を燃やしたようなスモーク」と「バーボン樽の甘やかなシトラス感」のバランスが絶妙です。ピート好きの期待を全く裏切らない、骨太でありながらフルーティーな傑作シングルモルトです。

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おすすめの飲み方とペアリング

フレッシュ&スモーキーなハイボール

ラグ キルモリーエディションの持つ「シトラス感」と「ピートスモーク」は、強炭酸で割ることで見事に弾けます。爽快でありながら煙の飲みごたえもしっかり残るため、食中酒として非常に優秀です。

ハイボールの印象は柑橘の皮のような爽快さと甘く青りんごのようなフルーティさにピートスモークが感じられ、ビターな余韻で抜けていく感じですね。やや潮っ気を感じやすいのもハイボールが一番かと思いました。ピートスモークの感じ方もタリスカーのようなインパクトよりは凄く飲みやすいので、ピート初心者の方にも楽しみやすい気がします。

至高のペアリング:鯵の南蛮漬け

カラッと揚げた鯵を、玉ねぎや人参とともに甘酢に漬け込んだ「鯵の南蛮漬け」。ここにスモーキーなハイボールを合わせてみます。

妻
(南蛮漬けを食べて、ハイボールをひと口)……んっ! すごくさっぱりしてる! 鯵を揚げた油っぽさを、ハイボールの炭酸とスッキリした柑橘の香りが綺麗に流してくれるわ

みなみ
みなみ
だろう? 南蛮漬けの『お酢の酸味』と、ラグの『グレープフルーツのような酸味』が口の中で見事にリンクするんだ

妻
本当にそうね! それに、ウイスキーの煙たい香りが、鯵の旨味をギュッと引き締めてくれるというか……お魚の臭みも全然感じないし、なんだか上品な燻製料理を食べているみたい

みなみ
みなみ
まさにピートマジックだね。土っぽいスモーク香が和食の旨味とぶつからずに、調味料のように深みを出してくれる。お箸もグラスも止まらなくなる、最高のペアリングだよ

お酢の酸味とウイスキーのシトラス感が手を取り合い、ピートスモークが鯵の旨味を燻製のように引き立てる。油分もスッキリとリセットされるため、和食とピーテッドモルトの可能性を感じさせる至高のマリアージュです。

ラグ キルモリーエディションをおすすめする方

  • アイラモルトなど、煙の香りが強いピーテッドウイスキーをこよなく愛する方
  • アラン蒸留所のファンで、彼らが手がける別アプローチのウイスキーに興味がある方
  • 柑橘系の爽やかさとバニラの甘み、そして力強いスモークのコントラストを楽しみたい方
  • 南蛮漬けやマリネなど、酸味の効いた料理に合うスモーキーな食中酒を探している方

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まとめ

ラグキルモリーエディションのハイボールと鯵の南蛮漬けのペアリングを楽しむ夫婦のイメージ

アラン島に吹く新しい風「ラグ キルモリーエディション」。

新進気鋭の蒸留所が放つその味わいは、ピーテッドモルトの力強さとバーボン樽の繊細な甘みを見事に両立させていました。「鯵の南蛮漬け」というお酢の効いた和の家庭料理とも完璧に寄り添い、いつもの食卓をワンランク上のスモーキー・ダイニングへと引き上げてくれます。

アラン島の新しい蒸留所『ラグ』はピーティなウイスキーが好きな方ややはりアランとの対比としてもとても楽しめますね。今後年数表記も出てくると思いますので、とても楽しみな銘柄の1つになりました。

明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。

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