日本のクラフトウイスキー人気が高まる中、ついに「南の島」から面白いボトルがやってきました。
我が家の晩酌といえば、潮風を感じるタリスカーや、スモーキーなアイラモルトが定番。しかし今回は、沖縄の暖かな風と日本の伝統技術が詰まった新進気鋭のジャパニーズウイスキーをご紹介します。
明治時代から続く沖縄の老舗・まさひろ酒造が手掛けた『昌廣(まさひろ)ブレンデッドウイスキー』。泡盛造りのノウハウが活きた、その驚きの味わいをレビューしていきます!
我が家の昌廣ブレンデッドウイスキー晩酌ノオト
それはとあるドラッグストアのウイスキー棚でのことです。
何やら真剣な表情でスマホを見つめるみなみ。
何とか妻にお願いし「昌廣ブレンデッドウイスキー」をお持ち帰りすることになりました。
テイスティングレポート

普段はピートの効いたモルトウイスキーを愛飲している筆者が、沖縄生まれのブレンデッドウイスキーをじっくりとテイスティングしてみました。
香り(Nose)
グラスに注ぐと、はちみつや完熟したバナナを思わせるトロピカルで甘いアロマが広がります。奥の方には、ライスウイスキー由来のふくよかで優しい「和」のニュアンスが潜んでおり、非常に心地よい香り立ちです。
味わい(Palate)
アルコール度数47度という数字から想像するよりも、口当たりははるかにまろやか。お米由来のふくよかな甘味が全体を包み込みます。ロックで味わうと、濃厚な甘みと樽由来のビターさのバランスが見事で、リッチな口当たりを楽しめます。
余韻(Finish)
甘やかな味わいから一転して、フィニッシュは柑橘系のフルーティーな爽やかさがフッと鼻を抜けます。ほのかな樽のビター感が心地よい余韻として残り、次の一口を誘います。
テイスティング総評
「泡盛の蔵元が造るウイスキー」という先入観を良い意味で裏切る、非常に本格的で骨太なブレンデッドウイスキーです。特筆すべきは「ライスグレーン」がもたらす独特の甘みと丸み。3,000円を切る価格帯でありながら、ストレートやロックで見せる濃厚さと、ハイボールで見せる爽やかさの二面性を持っており、日常使いのボトルとして圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
おすすめの飲み方とペアリング
ライスグレーンの優しい甘みを活かした、昌廣ブレンデッドウイスキーならではのペアリングをご紹介します。
① ハイボール × 和食(湯豆腐)

このウイスキーの面白さは、ハイボールにした時の「和食」との圧倒的な親和性です。炭酸で割ることで、はちみつや飴のような優しい甘さと、柑橘系のフルーティーさが際立ちます。
これに合わせたいのが、なんと「湯豆腐」。ポン酢の酸味と昆布出汁の繊細な旨味を、ライスウイスキーのふくよかな風味が邪魔することなく優しく引き立て、ハイボールの柑橘感がまるで柚子などの薬味のように機能します。
② オン・ザ・ロックス
氷を入れて冷やすと、アルコールの角がさらに丸くなり、バナナやはちみつを思わせるトロピカルな甘味が前面に出てきます。同時に樽由来の心地よいビターさも顔を出すため、非常にバランスの良い味わいに変化します。そのままじっくりと味わうのはもちろん、食後のリラックスタイムに最適な飲み方です。
昌廣ブレンデッドウイスキーをオススメする方
- 和食(特に繊細な出汁の料理)に合わせる食中酒を探している方
- はちみつやバナナのようなトロピカルで優しい甘さが好きな方
- 日本のクラフトウイスキーを手頃な価格で開拓したい方
比較的安価でトロピカルな味わいのウイスキーが楽しめるので、熟したフルーティさの味わいを感じるウイスキーを探している方におすすめですね。
まとめ

亜熱帯・沖縄の気候と、140年以上続く泡盛造りの伝統が生み出した『昌廣ブレンデッドウイスキー』。
いつものアイラモルトの荒々しい潮風とはまた違う、沖縄の暖かく優しい風を感じる素晴らしい一本でした。特に、湯豆腐のような繊細な和食にもピタリと寄り添う「和のふくよかさ」と柑橘感は、私たち日本人の毎日の食卓を間違いなく豊かにしてくれます。
いつもの晩酌のバリエーションに、南国からの新しい風を取り入れてみてはいかがでしょうか?
