日本のウイスキーの歴史を語る上で、決して避けては通れない偉大な創業者がいます。サントリーの初代マスターブレンダー、鳥井信治郎氏です。
今回ご紹介するのは、その鳥井氏が自身の持てるブレンド技術のすべてを注ぎ込み、サントリーの創業60周年を記念して世に送り出した傑作「サントリー ローヤル(Suntory Royal)」です。
酒の文字のつくりである「酉(とり)」をかたどった美しいボトルに、サントリーの代名詞とも言える華やかで甘やかな原酒がブレンドされたこの1本。今回は、その芳醇な甘みを最大限に楽しむためにあえてストレートで、甘く焼き上げた「蜂蜜をかけたパンケーキ」と合わせる、まるで大人のデザートタイムのような晩酌風景をお届けします。
我が家の晩酌ノオト:創業者・鳥井信治郎の遺作と、甘い夜の誘惑
週末の夜。夕食もすっかり片付き、のんびりと過ごしていると、キッチンからバターの甘く香ばしい匂いが漂ってきました。
テイスティング・レポート

サントリーを代表する山崎蒸溜所などのモルト原酒と、知多蒸溜所のグレーン原酒が絶妙なバランスでブレンドされています。アルコール度数は43%。長年日本のウイスキーファンに愛され続けてきた、ブレンデッドウイスキーのひとつの完成形です。
香り(Nose)
グラスに注ぐと、まず春の花のような華やかでフローラルな香りがふわりと立ち上がります。続いて、熟した青りんご、そして濃厚な蜂蜜やバニラの甘いアロマが広がり、アルコールの刺激はほとんど感じられません。
味わい(Palate)
口当たりは驚くほど滑らかでシルキー。上質なシロップや蜂蜜のような優しい甘みが舌を包み込みます。中盤からは、サントリーのウイスキーらしい微かな樽の香ばしさや、クッキーのような麦の甘みが顔を出し、非常にバランスが良くエレガントです。
余韻(Finish)
フルーツのコンポートのような甘みと、スッキリとした心地よいオーク樽の余韻が静かに長く続きます。ベタつくような重さはなく、日本人の味覚に寄り添うような繊細なフィニッシュです。
【テイスティング総評】
これぞジャパニーズ・ブレンデッドの王道、というべき秀逸なボトルです。「甘く、華やかで、滑らか」。この3つの要素が信じられないほどの高い次元でまとまっています。近年、日本のウイスキーが高騰する中で、これほどクオリティの高いウイスキーが比較的安定した価格で手に入るのは、奇跡的と言っても過言ではありません。
おすすめの飲み方とペアリング
ブレンドの黄金比を感じる「ストレート」
サントリー ローヤルが持つ、蜂蜜のような甘みやフローラルな香りを一切崩さずに味わうなら、「ストレート」が最もおすすめです。アルコールの角が綺麗に取れているため、ストレートでも喉に刺さるような刺激がなく、まるで上質なリキュールのようにスルスルと飲めてしまいます。
至高のペアリング:蜂蜜をかけたパンケーキ
焼き立てのふんわりとしたパンケーキに、たっぷりの蜂蜜とバター。このあま〜い一皿に、ストレートのローヤルを合わせてみます。
蜂蜜のダイレクトな甘さとバターのコクを、ローヤルのエレガントな果実味とバニラ香がふわりと包み込む。夜のティータイムを格上げしてくれる、至福のマリアージュです。
サントリー ローヤルをおすすめする方
- 蜂蜜やバニラ、お花のような華やかで甘い香りのウイスキーが好きな方
- アルコールの刺激が少なく、ストレートでも滑らかに飲めるボトルを探している方
- パンケーキやチョコレートなどのスイーツと一緒に、食後のリラックスタイムを楽しみたい方
- 日本のウイスキーの歴史と、創業者の想いを感じながらグラスを傾けたい方
まとめ

日本のウイスキーの父・鳥井信治郎の情熱と技術のすべてが注ぎ込まれた「サントリー ローヤル」。
その神々しいボトルデザインの裏には、どこまでも優しく、華やかで、日本人の味覚に優しく寄り添う究極のブレンドが隠されています。ストレートでじっくりと味わい、蜂蜜たっぷりのパンケーキと合わせることで、いつもの夜がまるで高級ホテルのラウンジで過ごすような優雅な時間へと変わりました。
私的にはなかなか入手が難しく高額の「響」を買うよりはローヤルでいいのではないかと思っています。もちろん代わりにはなりませんが、それほどまでにローヤルの完成度は素晴らしい。そして価格で言えば響を1本買うのだったらローヤルは複数本変えますからね。
購入しても勿体ないと飲みにくいと感じるような響を買うよりもどんどん飲んで楽しめるローヤルの方が個人的にはいいですね。
明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。
