【本音レビュー】ブルックラディ イエローサブマリンⅢ!ストレート推奨の理由と海鮮ペアリング

【本音レビュー】ブルックラディ イエローサブマリンⅢ!ストレート推奨の理由と海鮮ペアリング

アイラ島のウイスキーといえば、強烈なピート香(煙たさ)を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、その真逆をいく「ノンピート(非泥炭)」の信念を貫き、エレガントな味わいで世界を魅了し続けるのが「ブルックラディ(Bruichladdich)蒸留所」です。

そんなブルックラディから、ウイスキーファンの間で伝説として語り継がれてきたカルト的人気を誇る限定シリーズの最新作(第3弾)が登場しました。それが「ブルックラディ イエローサブマリンⅢ(14年)」です。

度数54.2%という力強さと、14年熟成ならではのベルベットのような滑らかさ。そして新鮮な海の幸との意外すぎるマリアージュを、我が家の晩酌風景とともにお届けします。

我が家の晩酌ノオト:ブルックラディ イエローサブマリン Ⅲ 14年

待ちに待った週末。数ヶ月前から気になっていたブルックラディ イエローサブマリンⅢを取りに行く日だ。

酒屋
酒屋
みなみさん、お久しぶりです。例のボトル入ってますよ。

みなみ
みなみ
ありがとうございます!入ると聞いた日から節約してきました。(笑)

酒屋
酒屋
そうなんですね。(笑)

みなみ
みなみ
それより結構出回ってるみたいですね。

酒屋
酒屋
日本市場への入荷全体量がどれくらいなのかはわかりませんが、結構SNSで購入された方のポストは見かけますね。

みなみ
みなみ
確かに。ただ実際に直ぐに開栓している方は少なそうですね。

酒屋
酒屋
みなみさんは直ぐに飲まれるんですか?

みなみ
みなみ
今日妻が友達と出かけるんで、帰ったら直ぐに開けて飲むつもりです。これまでの節約中でとりあえずスペースが空くくらいの本数を空けましたから。タリスカーすら1本もストックないですよ。(笑)

酒屋
酒屋
ではXのポストやレビュー記事楽しみにしてますね。

テイスティング・レポート:ブルックラディ イエローサブマリンⅢ 14年

デスクの上にブルックラディイエローサブマリンⅢのボトルとテイスティンググラスの写真

蒸留所復活25周年を記念してリリースされた14年熟成のイエローサブマリン。高いアルコール度数を感じさせない、非常にリッチで複雑なプロフィールを持っています。

香り(Nose)

グラスを近づけると、まず甘い蜂蜜やバターたっぷりのショートブレッドのような、温かいシリアル系の甘く香ばしさのある香りが立ちのぼります。続いて、スイカズラのようなフローラルな香り、そして軽くトーストしたヘーゼルナッツの香ばしさが重なり、芳醇で複雑なアロマに心が踊ります。

味わい(Palate)

54.2度という度数からは想像できないほど、ベルベットのように滑らかでオイリーな口当たり。オレンジゼスト(皮)や洋梨、熟した桃のようなフルーティーな甘みが一気に広がり、クレームブリュレのような濃厚なコクへと変化します。そして最後に、アイラ島らしい「潮気(シーソルト)」が全体をピリッと引き締めます。

余韻(Finish)

ハチミツの甘さと、オーク樽由来の温かいスパイス感が長く長く続きます。赤ワイン樽由来の微かなタンニン(渋み)と、ヘーゼルナッツの香ばしさが美しく調和し、飲み込んだ後は口の中でブリニーな余韻が長く伸びていきます。

【テイスティング総評】

ノンピートでありながら、アイラ島の風土をしっかりと感じさせる傑作です。バーボン樽由来のバニラやハチミツの強烈な甘みと、赤ワイン樽がもたらす複雑な果実味が見事に融合しており、加水や氷で薄めてしまうのがもったいないほど、ストレートでの完成度が極まっています。

おすすめの飲み方とペアリング

ストレート(圧倒的イチオシ!)

このウイスキーの持つ「ベルベットのような滑らかな口当たり」と「幾重にも重なる甘み」を損なわずに堪能するなら、絶対にストレートがおすすめです。少量の加水も悪くありませんが、そのまま少しずつ舐めるように飲むことで、口の中で開いていくフルーツとナッツのグラデーションを最も鮮明に体感できます。

オン・ザ・ロックスでは冷えた段階だと甘味も強まりますが、余韻のブリニーさよりビター感が勝ってしまいます。そして氷が溶け始め薄まってくるとバランスはよくなりますが、ストレートに比べるとかなり見劣りする味わいだと私は思いました。

ハイボールに関しては、個人的な好みもありますが結構ネガティヴなニュアンスが出ていると思ったので、正直向いていないと思います。

至高のペアリング:ごまたっぷりの「鯵のタタキ」甘口醤油仕立て

ブルックラディイエローサブマリンⅢとアジのタタキのペアリング写真

鮮度抜群の鯵のタタキに、少し甘みのある醤油ベースのタレと、たっぷりの「すりごま」を絡めて、ストレートのウイスキーと合わせてみます。

妻
(鯵のタタキをひと口食べて、ウイスキーをほんの少し含む)……えっ!? 嘘でしょ、めちゃくちゃ美味しい!!

みなみ
みなみ
驚くほど合うだろう? ウイスキーの『ヘーゼルナッツ』みたいな香ばしさと、タタキの『すりごま』の風味が、口の中でピタッとパズルみたいにハマるんだよ

妻
本当にそう! それに、タレの甘みとウイスキーのハチミツみたいな甘さがすごくよく馴染んでる。鯵の脂の旨味を、54度のアルコールとアイラ島の潮気がサッと綺麗に流してくれて、生魚の生臭さが全くしないわ!

みなみ
みなみ
アイラ島のウイスキーが持つ微かな『海風の塩気』が、新鮮な海の幸を引き立ててくれるんだよね。度数が高いからこそ、鯵の強い旨味や脂にも全く負けずに、お互いを高め合える最強のペアリングなんだ

洋酒であるウイスキーに生魚を合わせるのは難しいとされがちですが、「甘めのタレ」と「すりごま」というクッションを挟むことで、ブルックラディの持つナッティな甘みと完璧にリンクする至高のマリアージュが完成します。

ブルックラディ イエローサブマリンをおすすめする方

  • 強烈なピート香は苦手だが、アイラ島らしい海風を感じる高品質なモルトを飲みたい方
  • ハニーオーツやバニラ、ヘーゼルナッツといった、甘く香ばしい豊かな風味を好む方
  • 加水や氷を使わず、高い度数のままストレートでチビチビと極上の時間を楽しみたい方
  • 鯵のタタキやすりごまを使った和食など、旨味の強い海鮮料理に合うウイスキーを探している方

まとめ

ブルックラディイエローサブマリンのストレートとアジのタタキを楽しむ夫婦のイメージ

アイラ島の海で発見された潜水艦という、ユーモア溢れるエピソードから生まれた「ブルックラディ イエローサブマリン」。

その中身は冗談抜きで素晴らしく、バーボン樽と赤ワイン樽が織りなす圧倒的な甘みと香ばしさは、ストレートでこそ真価を発揮する極上の液体でした。「すりごまをたっぷり絡めた鯵のタタキ」という和の海鮮との信じられないほどのシンクロは、ウイスキーと食のペアリングの無限の可能性を教えてくれます。

晩酌ノオトではブルックラディ蒸留所の解説記事も公開しています。興味がある方はこちらから

【蒸留所】閉鎖からの奇跡の復活!テロワールにこだわる異端児「ブルックラディ蒸留所」の歴史

アイラ島の異端児「ブルックラディ蒸留所」の歴史と製法を徹底解説。閉鎖からの奇跡の復活劇や、テロワール(大麦の産地)への強いこだわり、昔ながらの設備が生む味わいの秘密とは?クラシックラディなど3つのブランドの違いも分かりやすくご紹介します。

晩酌ノオト

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