【ウイスキー基礎知識】「縦飲み」「横飲み」とは?違いとおすすめの飲み比べ術

【ウイスキー基礎知識】「縦飲み」「横飲み」とは?違いとおすすめの飲み比べ術

香川の田舎で、毎夜の晩酌を心から楽しんでいる「晩酌ノオト」管理人のみなみです。

週末の夜、我が家のダイニングテーブルでの出来事です。

妻
……ねえ、机の上にいっぱいボトル並べて何してるの?

みなみ
みなみ
ふふふ、今夜はちょっとウイスキーの『縦飲み』と『横飲み』をしようと思ってね

妻
何それ? 寝転がって飲むの?

みなみ
みなみ
違う違う!簡単に言えば、同じ銘柄で熟成年数の違いによる味わいの変化を楽しむのが『縦飲み』。そして、違う蒸溜所で同じ熟成年数のものを飲み比べて、それぞれの個性を知るのが『横飲み』だよ

妻
へぇ〜。……それにしても、随分いっぱいあるわね(ジト目)

みなみ
みなみ
い、いや、これは長い時間をかけて少しずつ集めたコレクションだから……(汗)

妻
ふーん。じゃあ、しばらくは新しいウイスキー買わなくても大丈夫だね(ニッコリ)

みなみ
みなみ
……うっ

見事に痛いところを突かれましたが、気を取り直していきましょう。
ウイスキーにハマり出し、SNSやバーで情報収集をしていると、この「縦飲み」や「横飲み」という言葉をよく耳にすると思います。

実はこれ、ウイスキーの奥深さを知るための「飲み比べ」の手法のこと。この2つの飲み方を覚えると、いつもの晩酌が何倍も楽しくなり、ウイスキーへの理解度がグッと上がります。

今回は、お小遣い制の私たちでも無理なく楽しめる、ウイスキーの「縦飲み」と「横飲み」の基礎知識と楽しみ方を解説します!

ウイスキーの「縦飲み」と「横飲み」の違い(早見表)

まずは、この2つの違いをサクッと表で確認しておきましょう。

飲み方の種類 何を揃えて比べるか? 何がわかるのか?(目的)
縦飲み(バーティカル) 同じ銘柄(蒸溜所) 熟成年数による「樽の魔法」と味の変化
横飲み(ホリゾンタル) 同じ条件(地域・年数など) 蒸溜所ごとの製法の違いや地域の個性

簡単に言えば、「同じブランドの年齢違いを比べるのが縦」「同い年や同じ出身地の違うブランドを比べるのが横」です。
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう!

縦飲み(バーティカル):時間を進むロマンの旅

「縦飲み」は、同じ蒸溜所(銘柄)の中で、ノンエイジ(年数表記なし)、10年、12年、18年……と、熟成年数の違いを飲み比べる方法です。

縦飲みの面白さ

ウイスキーは、長く樽に入っていればいるほどアルコールの角が取れ、樽からの成分が溶け込んで複雑な味わいへと変化していきます。縦飲みをすると、そのブランドの「骨格(変わらない個性)」と、樽がもたらす「魔法(変化)」をダイレクトに体感できます。

【おすすめの縦飲み例】

  • タリスカー10年 & タリスカー18年
    若い原酒の荒々しい潮風と黒胡椒のパンチが、18年の熟成を経ることでどれほどエレガントでリッチなオレンジの甘みに変化するのか。タリスカー好きなら一度は体験したい極上の縦飲みです。
  • 山崎 ノンエイジ & 山崎 12年
    華やかな香りはそのままに、12年熟成による奥行きやミズナラ樽由来の伽羅(きゃら)のような香りの深まりを感じられます。

横飲み(ホリゾンタル):地域や造り手の個性を丸裸にする

「横飲み」は、熟成年数や生産地など、「ある特定の条件(テーマ)」を揃えて、異なる蒸溜所のウイスキーを飲み比べる方法です。

横飲みの面白さ

同じスコットランドのアイラ島、あるいは同じ日本のウイスキーでも、造り手(蒸溜所)の哲学やピートの強さ、発酵・蒸溜方法の違いによって味が全く異なります。「自分はこういう傾向の味が好きなんだな」という好みのストライクゾーンを見つけるのに最適です。

【おすすめの横飲み例】

  • アイラモルトの横飲み(ピートの個性を知る)
    例えば「アードベッグ10年」と「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」。同じアイラ島でも、強烈なピートとレモンのような柑橘感を持つアードベッグに対し、ピートを炊かず麦の甘みと華やかさを前面に出したブルックラディ。テロワール(環境)と製法の違いが浮き彫りになります。
  • ジャパニーズウイスキーの横飲み
    「余市」「宮城峡」そして新進気鋭の「嘉之助」。力強いピートと潮風を感じる余市、フルーティな宮城峡、そしてメローでリッチな甘みを持つ嘉之助。同じ日本という国で、ここまで味が違うのか!という驚きを楽しめます。

「晩酌ノオト」流!お小遣いを守りつつ飲み比べるコツ

さて、ここまで読んで「なるほど!じゃあ山崎12年と18年を買って……って、お小遣いが破産するわ!」と突っ込んだお父さん、大正解です。フルボトルで全部揃えるのは現実的ではありませんよね。

そこで、お小遣い制の我々が賢く飲み比べるためのコツをご紹介します。

  • バーを賢く利用する
    高価な長熟ボトル(18年など)の縦飲みは、バーに行った時の「最初の2杯」として頼むのがおすすめです。「マスター、タリスカーの10年と18年をハーフショットで飲み比べさせてください」と言えば、数千円で最高の経験ができます。
  • ミニボトルや量り売りを活用する
    最近はネットで30mlの量り売りをしてくれるショップも増えました。これならお財布にも優しく、奥様の厳しい目もかいくぐれます。
  • 家でやるなら「ハーフショット」で
    家で3〜4種類を並べてストレートで飲むと、あっという間に酔っ払って後半は味がわからなくなります(経験談)。10ml〜15mlずつグラスに注ぎ、チェイサー(お水)をしっかり飲みながら楽しんでください。

まとめ:飲み比べで「自分の好き」をもっと深く知ろう

「縦飲み」と「横飲み」。難しく聞こえるかもしれませんが、要は「ウイスキーをもっと美味しく、楽しく味わうためのちょっとした遊び」です。

今夜は、手持ちのボトルで「横飲み」できるものがないか、戸棚の奥(妻に見つからない場所)を探してみてはいかがでしょうか。ただし、ボトルの並べすぎで「しばらく買わなくて大丈夫だね」と言われないようにだけ、お気をつけください!

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