ラガヴーリン全5種の特徴と違い!8年・16年からDEまで本音レビュー

ラガヴーリン全5種の特徴と違い!8年・16年からDEまで本音レビュー

「アイラの巨人」と称され、世界中のスモーキーモルト愛好家を畏怖と熱狂の渦に巻き込んでやまないスコットランド・アイラ島の至宝。それが「ラガヴーリン(LAGAVULIN)」蒸留所です。

強烈なピート(泥炭)の煙たさを持ちながらも、その奥には驚くほどエレガントで甘美なフルーティーさが隠されており、アイラモルトの中でもひときわ気品のある重厚感を誇ります。長きにわたり「16年」をスタンダードボトルとして君臨させてきたラガヴーリンですが、近年は原酒の個性を活かしたバリエーション豊かなコアレンジを展開し、私たちファンをさらに深い沼へと誘っています。

今回は、シャープな8年から免税店向けの10年、話題の「11年 スイートピート」、不動の王者16年、そして甘美なるディスティラーズエディションまで、ラガヴーリンのコアレンジ全5種を一挙に網羅! 今夜は妻とともに、アイラの巨人が魅せる深淵なる世界を紐解く晩酌風景をお届けします。

我が家の晩酌ノオト:妻と紐解く、アイラの巨人が見せる5つの顔

週末の夜。ダイニングテーブルに、ラガヴーリンの重厚なボトルたちをずらりと並べていると、妻が驚いたような顔で向かいに座りました。

妻
うわぁ、今日はすごい迫力! ラガヴーリンがいっぱい並んでるね。前に飲ませてもらった『16年』は、煙たいのにすごく甘くて美味しかったのを覚えてるよ

みなみ
みなみ
ラガヴーリンの『スモーキー&リッチ』な魅力に気づくとは、さすがだね。昔はラガヴーリンといえば16年が絶対的な基準だったんだけど、最近は若い原酒のパンチを活かしたものや、特別な樽を使ったボトルが次々と定番化しているんだ。今日はその違いをじっくり飲み比べてみよう

妻
へえ、同じ蒸留所でも年数で全然違うの?

みなみ
みなみ
全く違うよ。例えばこの『8年』は若くて力強いし、『11年』は特別なコラボから生まれた『スイートピート』と呼ばれる甘煙の傑作さ。そして極めつけはペドロヒメネス樽を使ったディスティラーズエディション。それぞれがアイラの巨人の違った表情を見せてくれるんだ

妻
煙たさと甘さのバランスがどう変わるのか、すごく楽しみ! さっそく端から順番にいただいてみよう!

ラガヴーリンのコアレンジ(全5種)

それでは、アイラモルトの到達点とも言えるラガヴーリンの魅力を余すことなく体現する、5つのコアレンジをご紹介します。

1.ラガヴーリン 8年(巨人の目覚め、研ぎ澄まされたスモーク)

蒸留所創立200周年を記念して限定発売され、その圧倒的な完成度から瞬く間にレギュラー化された1本です。

  • アルコール度数:48%
  • 特徴:16年のどっしりとした重厚感とは対照的に、ピートスモークが非常にシャープで直線的です。グラスに注ぐと、黒胡椒やレモン、ミントのような爽やかな香りが弾け、口に含むとフレッシュな麦の甘みと強烈な焚き火の煙が駆け抜けます。
妻
おおっ、結構ガツンと来る! 16年みたいな熟した甘さじゃなくて、柑橘系みたいなスッキリした香りがするね。ハイボールにしたらお肉料理にすごく合いそう!

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2.ラガヴーリン 10年(免税店の隠れた名作、甘みと塩気の好バランス)

主に空港の免税店(トラベルリテール)向けにリリースされている、ファーストフィル・バーボン樽熟成のボトルです。

  • アルコール度数:43%
  • 特徴: 8年のシャープさと16年のリッチさのちょうど中間に位置するような、非常に親しみやすいバランス。バーボン樽由来のローストアーモンドやバニラの甘みに、アイラの海風を感じるソルティな塩気が見事に調和しています。軽快ながらもラガヴーリンらしい気品を感じさせます。

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3. ラガヴーリン 11年(話題のスイートピート、焦がし樽の甘美な誘惑)

アメリカの俳優ニック・オファーマン氏とのコラボレーションから生まれ、日本のファンからは「スイートピート」の愛称で熱狂的に支持されているエディションです。

  • アルコール度数:46%
  • 特徴:強度に焦がした(ヘビーチャー)オーク樽や、特別なカスクフィニッシュを施すことで、ラガヴーリン特有のピート香に「濃厚なキャラメルとベリーの甘み」を強制的に付与しています。スモーキーでありながら、口に含んだ瞬間にシロップのような甘美なフルーティーさが爆発する「甘煙」の極致です。
みなみ
みなみ
これは強烈だよ。ピートの煙と、焦がした樽から滲み出る濃厚な甘みが完全に一体化しているんだ。ストレートでゆっくり時間をかけて、この『甘い煙』に巻かれるのが最高の贅沢さ

4.ラガヴーリン 16年(アイラモルトの絶対的基準、エレガンスの極み)

ラガヴーリンを語る上で避けては通れない、世界中の愛好家が「究極のスタンダード」と認める大傑作です。

  • アルコール度数:43%
  • 特徴:シェリー樽原酒の恩恵をたっぷりと受けた、ドライフルーツやダークチョコレートの濃厚なコク。そして、ラプサンスーチョン(松の薪で燻製した紅茶)を思わせる、深くエレガントなピートスモーク。すべてが完璧な均衡を保ち、果てしなく長く優雅な余韻へと導きます。
妻
やっぱりこれ、すごく美味しい! 煙たいのに全然トゲトゲしていなくて、上質なチョコレートを食べているみたい。いつ飲んでもホッとする圧倒的な安心感があるね

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5. ラガヴーリン ディスティラーズエディション(極上の極甘口シェリーフィニッシュ)

16年をベースに、極甘口のシェリー酒「ペドロヒメネス(PX)」の樽で追加熟成(フィニッシュ)を施した、年に一度の限定リリース品です。

  • アルコール度数:43%
  • 特徴:16年のエレガントなスモークを、ペドロヒメネス樽の強烈なレーズン、糖蜜、ダークカカオの甘みが完全に包み込んでいます。ウイスキーというよりもはや「極上のスモーキーなリキュール」と呼べるほどの濃厚なフルボディ。
みなみ
みなみ
16年がオーケストラなら、DE(ディスティラーズエディション)はソリストの独壇場だね。食後にブルーチーズやビターチョコレートと合わせたら、もう右に出るものはない極上のデザート酒さ

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まとめ

自宅でラガヴーリン10年を楽しむ夫婦のイメージ

16年という絶対的な王座を中心に、シャープな8年、バランスの10年、話題をさらう11年スイートピート、そして究極の甘美を誇るDEまで。どのボトルを開けても「アイラの巨人」の圧倒的な存在感にひれ伏すしかありません。

妻との語らいの中でグラスを重ねるうち、ボトルごとの豊かな個性が今夜の晩酌をこれ以上ないほど贅沢な時間にしてくれました。今夜の最後の一杯を選ぶ時間。グラスにほんの少しだけ「11年 スイートピート」を注ぎ、その甘美な煙の香りに身を委ねながら、静かに更けゆく夜を楽しもうと思います。

明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。

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