こんにちは!限られたお小遣いで最高の家飲みを探求する『晩酌ノオト』管理人のみなみです。
先日、大学へ進学して一人暮らしをしている長男から、ふいにスマートフォンへメッセージが届きました。
おっ、ついにこの時が来たか!と、父親としては少しテンションが上がる瞬間です。 ここで、アイラ島の強烈なピート香を放つ「アードベッグ」あたりを勧めて、初めてのウイスキーでむせる息子の姿を想像してニヤニヤする……という少々意地悪な親父のイタズラ心もよぎりました(笑)。
しかし、ここでウイスキー自体を嫌いになられては元も子もありません。やはり最初は「飲みやすさの王道」を教えるのがウイスキー好きの使命。迷わず「グレンフィディック12年」を推薦しました。すると
いかにも現代っ子らしいあっさりとした返事。仕方がないので、ネットでポチッと購入して長男のアパート宛に送ってあげることにしました。これもウイスキー普及活動の一環であり、決して息子に甘いわけではありません(お小遣いには響きますが!)。
今回は、そんなウイスキー入門の金字塔「グレンフィディック12年」のレビューと、その後の後日談をお届けします。
世界で一番売れているシングルモルトの理由

「グレンフィディック12年」の象徴といえば、この緑色の三角ボトル。酒屋さんやスーパーでもよく見かける、非常に手に入りやすいシングルモルトです。 世界で初めてシングルモルトとして売り出された歴史を持ち、今でも世界トップクラスの売り上げを誇ります。
なぜこれほどまでに愛されているのか? それはもう、圧倒的な「親しみやすさ」と「フルーティーさ」に尽きます。
テイスティング・レポート

香り(Nose)
グラスに注いでまず感じるのは、新鮮な「洋梨」や「青リンゴ」の香り。ウイスキー特有のツンとしたアルコール感や煙たさ(ピート香)は全くなく、澄んだフルーティな香りとハチミツのような上品で甘い香りが優しく立ち上ります。さらに少しの柑橘のフレッシュな香りが全体のバランスをとり甘すぎない仕上がりになっていますね。
味わい(Palate)
口当たりは驚くほどスムース。引っかかりが一切なく、麦芽の自然な甘みと蜂蜜そしてバニラ、青りんごのようなフレッシュな甘さ 、そしてほんのりとした樽のウッディな風味が口いっぱいに広がります。長男が求めていた「飲みやすさ」という点において、右に出るものはなかなかいないでしょう。
余韻(Finish)
重すぎず、軽快。フルーティーな甘さがスッと引いていき、ドライで爽やかな余韻が残ります。このキレの良さが、次の一口をすぐに誘うんです。ビターさと甘さが共存した余韻が残りますね。
【テイスティング総評】
ウイスキーの入り口としてこれ以上ないほどの「正解」です。クセがないからこそ、ストレート、ロック、ハイボールとどんな飲み方でも美味しくいただけます。特にハイボールにすると、青リンゴ感が弾けて爽快感が倍増。食事にも合わせやすい万能選手です。
おすすめの飲み方とペアリング
ハイボール
おすすめの飲み方はやはりハイボールですね。このスッキリと洗練されたようなフルーティさが爽快に弾ける味わいは、まだ飲み慣れないウイスキー初心者の方でもきっと「美味しい」と心の声が漏れてしまうような気がします。
かなり青りんごや洋梨のフルーティよりの味わいになりますが、意外と食中酒としても活躍してくれます。
当然他の飲み方でもとても美味しいので、慣れてきたらトワイスアップやハーフロック、そこからロックやストレートに挑戦してみてください。
おすすめの「おつまみ」
意外と色んな料理、そしてデザートやフルーツなんかにも合わせやすいんですが、なかなかピタッとこれだ!というのが見つけにくいのもフルーティな銘柄の特徴でもあります。
無難なところで言えばナッツやチーズ、クッキーやビスケット、フィナンシェなんかは間違いのないところではありますが、まぁ当たり前過ぎて面白くないですよね。
そこで私が合わせてみたのはフライドチキンに少し甘めのソースです。この甘めのソースとフライドチキンの香ばしさにグレンフィディック12年の爽やかなフルーティハイボールがとても良く合います。

どんなソースがいいの?
おすすめは「ハニーマスタード」です。蜂の絵が書かれたラベルのマスタードなんですが、まぁ甘い。しかしこのペアリングはグレンフィディックだけでなく、様々なフルーティ系のウイスキーと合わせて楽しめると思いますので、是非お試しください。
どんな人におすすめか?
- ウイスキー初心者の方で飲みやすいものを探している方
- 父の日のプレゼントで外したくない方
- 青りんごや洋梨のような味わいが好きな方
世界でもトップクラスで売れているのがこの「グレンフィディック12年」です。当たり前過ぎてウイスキーマニアの方はおすすめからわざと外してしまうくらいの王道。全くウイスキーに関して無知な方ほどおすすめで、ウイスキーの美味しさに気付かされると思いますし、自分は飲まないがウイスキー好きの父親に何か送ってあげたい時に選ぶ1本としてもいいですね。
逆にこのウイスキーをおすすめしない方を考えて見ましたが、まぁ見つからない。それくらい万人受けするウイスキーなんですが、いるとすればスコッチ苦手という方、ジャパニーズウイスキーしか飲まないといった方には無理におすすめは致しません。
まさかの後日談:親父の威厳はどこへ?

数日後、長男から
と喜びのメッセージが写真付きで送られてきました。どうやら、大学の友人を部屋に呼んで一緒に開栓したようです。
親父のチョイスに間違いはなかったと、一人でグラスを傾けながらドヤ顔をしていたのですが……その後に続いたメッセージを見て思わず吹き出してしまいました。
なんと、長男よりもその友人の舌を完全に掴んでしまったようです。
人様の息子さんまでウイスキー沼に引きずり込んでしまった謎の罪悪感と、頼りにされているちょっとした優越感。とりあえず長男には、同じく青リンゴ系の爽やかな甘みがある「グレングラント10年」や、前回このブログでも大絶賛した「アラン バレルリザーブ」を教えるメッセージを返信しておきました。
こうやって若い世代にウイスキーの美味しさが伝わっていくのは、やっぱり嬉しいものですね。今度彼らが帰省した時には、とびきり美味いおつまみを用意して、一緒にグラスを傾けたいと思います。
皆さんも、もし周りに「ウイスキーを始めてみたい」という方がいたら、迷わずこの「グレンフィディック12年」を勧めてみてください。きっと、素敵なウイスキー仲間が一人(あるいはそれ以上!)増えるはずですよ!
