香川の田舎で、毎夜の晩酌を心から楽しんでいる「晩酌ノオト」管理人のみなみです。
みなさん、ウイスキー沼には「絶対に越えてはいけない一線」があるのをご存知でしょうか。 それは……「海外からの個人輸入」です。
我が家のブルックラディ18年晩酌ノオト
このブルックラディ18年がブルックラディオフィシャルで発表された時の衝撃たるや「いよいよ来たか」という心躍る感覚でした。
オフィシャルで発表されたばかりという事は、日本ではまだ販売されておらず、もし販売開始されても田舎住みの私にとって果たして日本市場リリース直後に買えるものだろうかという一抹の不安がよぎります。
という事でブルックラディのオフィシャルショップは日本への配送も可能ですので、購入しちゃいました。
これが思ったほど難しくなく実はApplePayで購入出来ちゃいますから、難しい翻訳など全く必要がありません。(クレジットカード払いは勿論ですが、PayPal、GooglePayにも対応)
そして1週間から2週間ほどで自宅に届きます。(もっと早い時もあります。)
ウイスキーの購入に寛容な妻で助かりましたが、なかなか笑い話にはなりませんよね。どうしても飲みたい葛藤と家族への後ろめたさの板挟みは多くのお父さんが抱えていると思います。
テイスティング・レポート

はるばる海を越えて届いたボトル。グラスに注ぐと、18年という長い眠りから覚めた黄金色の液体が、とろりとした脚(レッグス)を見せながら静かに揺れます。度数は50度としっかりめ。期待に胸を膨らませて、じっくりと向き合ってみましょう。
香り(Nose)
グラスに鼻を近づけた瞬間、まず驚くのはそのほんのりと甘くフローラルな「華やかさ」。モルトや上質なハチミツ、そして熟したピーチやメロンのようなトロピカルな果実香が押し寄せます。長年の樽熟成からくるバニラや、強すぎないトーストしたオークの心地よい香ばしさも顔を出し、非常にエレガントです。
味わい(Palate)
口に含むと、50度という度数を感じさせないほどシロップのように滑らかでリッチな口当たり。香りはサッパリとした印象だったのですが、味わいはとにかく甘味が強い!アイラ島産の麦が持つ力強い甘み、そこにアプリコットジャムや熟したイチジクのような濃密なフルーツ感が一気に広がります。奥の方にほんのわずかな海風(かすかな塩気)が顔を出し、絶妙なアクセントになっています。
余韻(Finish)
飲み込んだ後も、フローラルな甘みとフルーティーさが長く、非常にエレガントに続きます。オークの温かいスパイス感が優しく舌を包み込み、ゆっくりと消えていきます。やはり若干ながらもアイラらしいブリニーさがたまりません。
【テイスティング総評】
「究極のテロワール(風土)」を掲げるブルックラディの神髄がここにあります。ピートに頼らず、アイラの麦と樽、そして時間が生み出した芸術品。お小遣いを何か月分も貯めて、わざわざ海外から取り寄せる価値は、間違いなくありました。頻繁には飲めませんが、自分への最高のご褒美として、これから何年にもわたって大切に付き合っていきたい一生モノのボトルです。
おすすめの飲み方とペアリング
アイラ島といえばピート(泥炭)の強い煙臭さを想像する方も多いですが、このブルックラディは「ノンピート」。アイラ島産の麦の旨みと、18年という長い樽熟成がもたらす華やかな香りが最大の特徴です。
ストレート
おすすめの飲み方としてはストレートがやはり一番美味しいと思いました。ロックにするとビターさが強まり、折角のフルーティさとモルティさのバランスが取れた味わいがちょっと台無し。
ハイボールは凄く飲みやすいですし、蜂蜜の甘味と柑橘、トロピカルフルーツを感じるフルーティさがとても美味しいと思いますが、 フィニッシュになんか口に残る感覚が勿体ないかなと私は感じました。このあたりはペアリング次第でどうにでもなる部分ではあります。
おすすめペアリング
ストレート × 「生ハムとイチジク」
まずはストレートで。合わせたのは「生ハムとイチジク」です。 ブルックラディ18年の持つ、奥深く複雑な麦の甘みと熟した果実香。そこに生ハムの程よい塩気と、イチジクのねっとりとした上品な甘さが加わることで、ウイスキーの輪郭がグッと引き立ちます。イチジクの自然な甘みが、18年熟成のフルーティーな余韻と見事に重なり合い、目を閉じればアイラ島の豊かな自然が浮かんでくるようです。 個人輸入の追跡画面と睨めっこしていた不安な日々が報われる、まさに至福の瞬間。
ハイボール × 「巨峰のカナッペ」
「18年モノをハイボールにするなんて!」と怒られそうですが、お小遣いおじさん最大の贅沢として一杯だけ作らせてください。 これに合わせたのは「巨峰のカナッペ」です。 ハイボールの弾ける炭酸に乗って広がるフローラルな香りに、巨峰の濃厚な甘みとほのかな酸味が驚くほどマッチ!クラッカーの香ばしさとクリームチーズ(※乗せていれば)のコクも相まって、まるで高級レストランのオードブルを楽しんでいるかのような錯覚に陥ります。
ブルックラディ18年はこんな方におすすめ
- 「一生モノの記念ボトル」を探している方
- アイラ=煙臭いというイメージを覆したい方
- たまには「お洒落な食卓」で特別なペアリングを楽しみたい方
体験こそウイスキー最大の叡智ではないかと思います。ウイスキーにとっての体験は、未だ飲んだことがない銘柄を飲むこと、そして至福のペアリング体験ではないでしょうか。
アイラ島のシングルモルトでありながらノンピート。しかも非常に人気の高いブルックラディの18年熟成と言う事で、お安くはないですが年に数回はこうした贅沢も自分へのご褒美になり、明日への活力になると思います。
まとめ:たまに味わう長期熟成の贅沢。一口で「買ってよかった」と心から思える至福

今回のブルックラディ18年は、私にとってはまさに大冒険と言える特別な一本でした。
海外から個人輸入で買う機会もそう何度でもないので、やはり届くまでドキドキしますが、 グラスを傾け、その液体を一口含んだ瞬間、そんな不安やもやもやした感情は一瞬にして吹き飛びます。
18年という途方もない時間が育んだ、滑らかで奥深い麦の旨み。イチジクやアプリコットを思わせる濃密でフルーティーな余韻。「ああ、本当に買ってよかった」。心からそう思える至福の瞬間が、そこにはありました。
日々の晩酌で、コスパの良いウイスキーを工夫しながら美味しく飲む時間は私の大切な日常です。でも、たまにはこうして思い切って素晴らしい長期熟成ボトルを手に入れ、極上の贅沢に浸る時間も本当にたまりませんね。この感動の一口があるからこそ、また明日からお小遣いをコツコツとやりくりしていこうと心に誓うことができます。
みなさんも、もし「いつか飲んでみたい」と憧れている一本があれば、たまには思い切って購入してはいかがでしょうか?そうして皆が私のように「ウイスキー沼」にどっぷりと浸かっている未来が見てみたいです。
【おまけの補足】要注意!初見殺しのガラス栓の開け方

最後にブルックラディ18年の栓はスクリューキャップでもなくコルク栓でもなくガラス栓となっています。ジンならサイレントプール、ジャパニーズウイスキーならOSUZUで採用されているキャップですね。
これが開け方を知らないとまぁこぼれちゃいます。私もXでフォロワーさんに教えてもらうまではこぼしまくってました。
このタイプの栓の開け方は、ガラス栓を手前から斜め上に押してあげるとスッと開きます。これは是非覚えておきましょう。
