アラン レムナント レネゲード本音レビュー!奇跡のブレンドとシュークリームの至高ペアリング

アラン レムナント レネゲード本音レビュー!奇跡のブレンドとシュークリームの至高ペアリング

「余り物には福がある」とはよく言ったものですが、ウイスキーの世界において、その「余り物」が奇跡のような傑作を生み出すことがあります。

スコットランド・アラン島に拠点を置くアラン蒸留所。その豊かな果実味で多くのファンを魅了するこの蒸留所が、新しい蒸留所長スチュワート・ボウマン氏のもとでスタートさせた限定シリーズ「シグネチャーシリーズ」の記念すべき第1弾が、今回ご紹介する「アラン レムナント レネゲード(Arran Remnant Renegade)」です。

「レムナント(Remnant)」とは、残り物や端切れという意味。ウイスキーをボトリングする際、樽からどうしても少しだけ余ってしまう貴重な原酒たちを、アラン蒸留所は大切に専用の樽(レムナント・カスク)に集め、熟成を続けていました。1997年から2017年までの多種多様なヴィンテージの原酒が複雑に絡み合ったこのボトルは、まさに「アランの歴史の集大成」とも呼べる特別な味わいを持っています。

今回は、妻が買ってきてくれたカスタードたっぷりの「シュークリーム」に、この歴史が詰まった複雑で甘美なアランを合わせる、驚きと笑顔に満ちた週末の晩酌風景をお届けします。

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我が家の晩酌ノオト:妻のシュークリームと、奇跡の「残り物」ウイスキー

週末の夜。夕食の片付けも終わり、ほっと一息ついた頃合いに、妻が嬉しそうにケーキ屋さんの箱を持ってリビングへやってきました。

妻
妻
お疲れ様! 今日はケーキ屋さんで、すっごく美味しそうな『シュークリーム』を買ってきたの。中のカスタードクリームがバニラビーンズたっぷりで濃厚なんだって!

みなみ
みなみ
おお、それは最高だね! サクサクのシュー生地に、濃厚なバニラのカスタード……それなら今夜は、バニラやフルーツの香りがすっごく豊かなアランの限定ボトル『レムナント レネゲード』を開けよう

妻
妻
アランって、リンゴみたいなフルーティーな香りがするウイスキーだよね。レムナント……? なんだか必殺技みたいなかっこいい名前だけど、どういう意味なの?

みなみ
みなみ
実はこれ、直訳すると『残り物の反逆者』っていう意味なんだ。ウイスキーを瓶詰めする時に、ほんの少しだけ余った原酒(残り物)を捨てずに専用の樽に集めて、長年ブレンドし続けたものをボトリングした特別なウイスキーなんだよ。1997年から2017年までの、色んな年代の原酒が混ざっているんだ

妻
妻
ええっ、残り物!? でも、いろんな年代の美味しいところがギュッと詰まった『秘伝のタレ』みたいなものね! それが限定品になるなんて、すごくロマンチック。甘いシュークリームとどう合うのか、さっそく乾杯しましょう!

テイスティング・レポート

アラン レムナントレネゲートのボトルとグレンケアンテイスティンググラスの写真

アラン蒸留所の歴史を語る上で欠かせない「レムナント・カスク(余剰原酒を集めた樽)」を中心に、元シェリー樽や元バーボン樽など多彩な原酒(1997年〜2017年蒸留)をブレンドしたシグネチャーシリーズ第1弾。アルコール度数は46%です。

香り(Nose)

グラスに注ぐと、まずはアランの代名詞である青リンゴや洋梨、そして熟したバナナのような濃厚なフルーツのアロマが立ち上がります。続いて、バーボン樽由来のバニラ、ハチミツ、そして微かにミントやリコリス(甘草)のようなハーブのニュアンスが複雑に重なり合います。

味わい(Palate)

口当たりは非常に滑らかで、46%の度数を感じさせないベルベットのようなテクスチャー。口に含むと、濃厚なバニラクリームやキャラメル、そして焼きリンゴのような甘みが舌をコーティングします。中盤からは、長熟原酒由来のオークの香ばしさ、シナモン、オレンジピールの心地よい苦味が広がり、驚くほど重層的(レイヤー)な味わいを見せます。

余韻(Finish)

フルーツとバニラの甘みがスッと引いた後、温かいオークのスパイスと、かすかなフローラルな香りが口の中に長く、上品に留まります。

【テイスティング総評】

多種多様なヴィンテージと樽(バーボン、シェリー、フレンチオークなど)が混ざり合っているにも関わらず、味が散らかることなく「アランらしさ(フルーティーさ)」が見事に一本の線でまとまっています。若い原酒のフレッシュさと、長期熟成原酒の深いコクがグラスの中でオーケストラのように響き合う、まさに「奇跡のブレンド」と呼ぶにふさわしい傑作です。

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おすすめの飲み方とペアリング

複雑な歴史を読み解く「ストレート」

レムナント レネゲードの持つ、バニラ、フルーツ、そしてスパイスの複雑な重なり合い(レイヤー)を楽しむなら、間違いなく「ストレート」がおすすめです。時間をかけてゆっくりと飲むことで、グラスの中で香りが幾重にも変化していくのを楽しめます。

至高のペアリング:バニラビーンズたっぷりのシュークリーム

アラン レムナントレネゲートのボトルとシュークリームの写真

今回は、サクサクの香ばしいシュー生地の中に、バニラビーンズがたっぷりと入った濃厚なカスタードクリームが詰まった「シュークリーム」に、アラン レムナント レネゲードのストレートを合わせてみます。

妻
妻
(シュークリームをパクリと頬張り、ウイスキーをほんの少し口に含む)……わぁっ!! これはすごい! カスタードのバニラの香りが、ウイスキーの甘さと完全に一致してる!

みなみ
みなみ
素晴らしい組み合わせだろう? シュークリームの『バニラと卵の濃厚なコク』が、アランの持つ『バーボン樽由来のバニラ香』と口の中で完璧に同調しているんだよ

妻
妻
本当だね。それに、シュー生地の香ばしい焼き目の味が、ウイスキーの後味にあるオーク樽のスパイス感とすごく合ってる。甘いクリームをウイスキーがキリッと引き締めてくれて、大人の極上スイーツを食べてるみたい!

みなみ
みなみ
いろんな樽の原酒が混ざっているからこそ、カスタードの甘みにも、生地の香ばしさにも、それぞれの要素がピタッと寄り添ってくれるんだ。『残り物』同士が奇跡を起こしたウイスキーと、シュークリーム。週末の夜にこれ以上の贅沢はないね

シュークリームの濃厚なバニラとカスタードの甘みを、アランのフルーティーな甘さが優しく包み込み、オークのスパイスが全体をエレガントに引き締める。洋菓子の旨味を極限まで引き出す、至高のデザート・ペアリングです。

アラン レムナント レネゲードをおすすめする方

  • アラン10年やバレルリザーブが好きで、さらに「複雑で重層的なコク」を求めている方
  • バニラや青リンゴのような、フルーティーで華やかな香りのウイスキーが好きな方
  • シュークリームやバニラアイス、フルーツタルトなどの洋菓子とウイスキーを合わせたい方
  • 「余剰原酒のブレンド」という、一期一会のロマンチックなストーリーに惹かれる方

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まとめ:過去の遺産が紡ぐ、至福のデザートタイム

食後のスイーツにアラン レムナントレネゲートを楽しむ夫婦のイメージ

蒸留所の歴史の陰で、ひっそりと出番を待ち続けていた余剰原酒(レムナント)たち。それらがスチュワート・ボウマン氏の手によって見事な反逆(レネゲード)を果たし、表舞台へと躍り出た「アラン レムナント レネゲード」。

その複雑でフルーティーな甘みは、シュークリームという定番の洋菓子と合わせた時、お互いのバニラ香を極限まで高め合う、想像を超えた至福の時間を演出してくれました。

明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。

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