アードベッグ ウーガダール本音レビュー!甘煙の魅力とホタルイカバター醤油の至高ペアリング

アードベッグ ウーガダール本音レビュー!甘煙の魅力とホタルイカバター醤油の至高ペアリング

「泥炭のモンスター」の異名を持ち、世界中の熱狂的なファン(アードベギャン)を魅了してやまないアイラ島の蒸留所、アードベッグ。

その強烈なスモーキーさは一度ハマると抜け出せない魔力を持っていますが、アードベッグのラインナップの中でも、ピートの暴れ馬を見事に手懐け、極上の「甘み」を纏わせた傑作ボトルが存在します。それが今回ご紹介する「アードベッグ ウーガダール(Ardbeg Uigeadail)」です。

蒸留所の仕込み水の源である湖の名を冠したこの1本は、バーボン樽熟成の原酒に、古いシェリー樽で熟成された原酒を絶妙にブレンド。さらに加水をしないカスクストレングス(高アルコール度数)でボトリングされた、まさに「甘煙(あまけむ)」の最高峰です。

今夜は、この重厚で甘美なモンスターに、妻が作ってくれた春の味覚「ホタルイカのバター醤油炒め」を合わせる、濃厚な海のマリアージュをお届けします。

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我が家の晩酌ノオト:妻のホタルイカと、泥炭モンスターの甘美な罠

週末の夜。キッチンから、バターの芳醇な香りと焦がし醤油のたまらない匂いが漂ってきました。ジュージューという心地よい音とともに、妻が熱々の小鉢を持ってリビングにやってきます。

妻
お待たせ! スーパーでプリプリのホタルイカを見つけたから、サッとバター醤油で炒めてみたよ。ワタのコクとバターの香りが絶対にお酒に合うはず!

みなみ
みなみ
うわぁ、これはたまらない匂いだね! ホタルイカの濃厚なワタの旨味とバター醤油……それなら今夜は、とびきりパンチがあって、かつ『甘い』アイラモルトを合わせよう

妻
ん? その緑のボトルって、前に飲ませてもらった『アードベッグ』じゃない? あの泥炭モンスターが甘いの?

みなみ
みなみ
これはアードベッグの中でも『ウーガダール』っていう特別なボトルなんだ。古いシェリー樽の原酒がブレンドされているから、ドライフルーツやチョコレートみたいなリッチな甘みがある。しかもアルコール度数が約54度もあるから、バターの濃厚さにも絶対に負けないよ

妻
54度! それはすごいパンチ力ね。でも、ホタルイカのワタの苦旨い感じと、シェリー樽の甘さ……想像しただけでヨダレが出そう。さっそくストレートとお水を用意していただこう!

テイスティング・レポート

アードベッグウーガダールのボトルの写真

アードベッグ特有の強烈なピート香を持つ原酒に、オロロソシェリー樽で長期熟成された原酒をヴァッティング。冷却濾過を行わず(ノンチルフィルタード)、樽出しに近い54.2%という高いアルコール度数でボトリングされています。

香り(Nose)

グラスに注ぐと、まずはアードベッグらしい燻製肉やタール、海の潮風のような強烈なスモークが立ち上がります。しかしすぐ奥から、クリスマスケーキ、黒蜜、レーズン、そしてローストしたクルミのような、非常に濃厚で甘美なシェリー樽のアロマが押し寄せてきます。

味わい(Palate)

口当たりは度数を感じさせるオイリーでトロリとした重厚感。舌に乗せた瞬間、ドライフルーツの凝縮された甘みと、ダークチョコレートのコクが爆発します。続いて、強烈な焚き火の煙、黒胡椒のスパイシーさが口の中を支配し、「甘い」と「煙たい」が交互に波のように押し寄せます。

余韻(Finish)

エスプレッソや葉巻を思わせる深くビターな香ばしさと、シェリー樽由来の濃厚な甘い余韻が、いつまでも長く、喉の奥を温かく包み込みます。

【テイスティング総評】

強烈なピートスモークと、シェリー樽の極上の甘みが完璧なバランスで共存する「奇跡の黄金比」です。54.2%というハイプルーフがもたらす分厚いボディは飲みごたえ抜群。ただ煙たいだけではない、アードベッグの奥深さと気品をまざまざと見せつけられる傑作です。

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おすすめの飲み方とペアリング

香りの変化を楽しむ「ストレート」と「加水」

ウーガダールの濃厚な甘みとスモークのグラデーションを味わうなら、まずは「ストレート」で。そして、ほんの数滴の常温の水を垂らす(加水する)と、アルコールの刺激が和らぎ、隠れていたお花やハチミツのような甘い香りが一気に花開きます。

至高のペアリング:ホタルイカのバター醤油炒め

アードベッグウーガダールとホタルイカのバター醤油焼きのペアリング写真

今回は、ホタルイカの濃厚なワタ(肝)の旨味とバター醤油の香ばしさが絡み合った一皿に、ストレートのウーガダールを合わせてみます。

妻
(ホタルイカを噛み締めて、ウイスキーをほんの少し口に含む)……んん〜っ!! これはすごい破壊力! ホタルイカのワタのちょっとほろ苦いコクが、ウイスキーのチョコレートみたいな甘さと完全に一体化してる!

みなみ
みなみ
最高の組み合わせだろう? ホタルイカの『海の風味』がアードベッグの潮気とリンクして、バター醤油の『コクと香ばしさ』がシェリー樽の甘みをグッと引き立ててくれるんだ

妻
本当だね。それに、ウイスキーの度数が高いから、バターの油分を口の中でサッと溶かしてくれて、後味がすごくスッキリするの。スモーキーな香りが、まるでホタルイカを炭火で燻製にしたみたいに感じさせてくれるわ

みなみ
みなみ
まさに海と泥炭、そしてシェリー樽が織りなす魔法だね。ホタルイカのワタという『クセの強い旨味』には、これくらい圧倒的な個性を持つお酒をぶつけるのが大正解さ

ホタルイカのワタとバター醤油の濃厚な旨味を、ハイプルーフの強靭なボディが受け止め、シェリー樽の甘みが優しく包み込む。春の夜の食卓を、一気に高級バーのカウンターへと変えてしまう禁断のペアリングです。

アードベッグ ウーガダールをおすすめする方

  • アードベッグの強烈なピートスモークが好きで、さらに「濃厚な甘み」を求めている方
  • シェリー樽特有のドライフルーツやチョコレートのような深いコクが好きな方
  • アルコール度数50%越えの、骨太で飲みごたえのあるカスクストレングスを味わいたい方
  • イカのワタや牡蠣、ブルーチーズなど、旨味やクセの強い食材とお酒を合わせるのが好きな方

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まとめ

ウーガダールとホタルイカのバター醤油焼きを楽しむ夫婦のイメージ

「泥炭のモンスター」という荒々しい異名を持ちながらも、ウーガダールが見せるシェリー樽の甘美な表情は、ウイスキーが持つ奥深い二面性を教えてくれます。ホタルイカのバター醤油炒めという濃厚な海の幸と合わせた時、そのスモークと甘みは完璧な調味料となり、至福の時間を約束してくれました。

さて今夜の最後の一杯を選ぶ時間。グラスにウーガダールを注ぎ、ほんの一滴だけお水を落として、そのゆっくりと開いていく甘く煙たい香りに身を委ねながら、静かに更けゆく夜を楽しもうと思います。明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。乾杯。

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