バーボンの本場・アメリカのケンタッキー州には、歴史に名を残す偉大なウイスキーのパイオニアたちが数多く存在します。今回ご紹介するのは、そんな偉人の一人が微笑むオレンジ色のラベルが目印の「オールドグランダッド スタンダード(Old Grand-Dad)」です。
「偉大なるおじいちゃん」という親しみやすい名前とは裏腹に、一般的なバーボンよりもライ麦をたっぷり使った「ハイライ(High Rye)」レシピで造られる、非常にスパイシーで骨太なこの1本。今回は、ジューシーな「厚切りベーコンの黒胡椒焼き」と、おなじみの「コメダ珈琲の豆(豆菓子)」を合わせる、ロックでじっくり楽しむ晩酌風景をお届けします。
我が家の晩酌ノオト:オールドグランダッドと偉大なるおじいちゃん
週末の夜。夕食も落ち着き、キッチンで厚切りベーコンをジュージューと焼いていると、スパイシーな香りに誘われた妻が、テーブルの上に小袋を置いてダイニングにやってきました。
テイスティング・レポート

アルコール度数40%(80プルーフ)でボトリングされたスタンダードボトル。ライ麦の使用比率が高い「ハイライ・マッシュビル」を採用しており、甘み一辺倒ではない、複雑でドライな魅力を持っています。
香り(Nose)
グラスに注ぐと、バーボン特有のバニラやキャラメルの甘い香りが立ち上がります。しかしそこからすぐに、ライ麦パンのような香ばしさと、若干のフルーツ。ドライフルーツというよりも南国系のフルーツのような気がします。
味わい(Palate)
口当たりは度数40%らしく軽快でスムーズ。最初にハチミツやトフィーのような優しい甘みを感じますが、すぐにシナモンや黒胡椒のようなスパイシーな刺激(ライ・キック)が舌の上で弾けます。甘さと辛さのコントラストが非常に鮮やかです。
余韻(Finish)
甘みはスッと引き、オーク樽の香ばしさと、ライ麦由来のペッパー感がドライに長く続きます。ベタつくような甘さが口に残らないため、次の一口がすぐに欲しくなるキレの良さがあります。
【テイスティング総評】
「安くて美味いスパイシーバーボン」の代名詞とも言える秀逸なボトルです。バーボンらしい甘みはもちろんありますが、ライ麦のスパイシーさが全体をキリッと引き締めているため、甘すぎるお酒が苦手な方にもおすすめできます。一口目は甘いなぁと思ったのですが、飲んでいくうちに、クローブやシナモン感でスッキリと飲めちゃいます。
価格帯も手頃で、日々の家飲みにちょっとした刺激を与えてくれる頼もしい存在です。
おすすめの飲み方とペアリング
おすすめの飲み方:じっくり開く「オン・ザ・ロックス(イチオシ!)」
オールドグランダッドを最も深く味わうなら、カランと音を立てるオン・ザ・ロックスが一番おすすめです。 注ぎたてはライ麦由来のキリッとしたスパイシーさと力強い樽の香りがガツンと来ますが、氷が溶けるにつれて角が取れ、トフィーのような濃厚な甘みとナッツのような香ばしさがじわじわと前面に出てきます。一杯の中で表情が豊かに変わっていくのがロックの醍醐味です。
至高のペアリング①:厚切りベーコンの黒胡椒焼き
表面をカリッと焼き上げ、粗挽きの黒胡椒をたっぷりとまぶしたジューシーな厚切りベーコン。ここに、冷えたロックを合わせてみます。
至高のペアリング②:コメダ珈琲の豆(豆菓子)

続いて、サクサクとした衣と絶妙な塩気がたまらない「コメダ珈琲の豆」をつまんでみます。
オールドグランダッド スタンダードをおすすめする方
- 甘すぎるバーボンよりも、スパイシーでドライな味わいが好きな方
- オン・ザ・ロックスで氷が溶けるにつれた味わいの変化を楽しみたい方
- 黒胡椒の効いた肉料理や、塩気のあるナッツ・豆菓子と合わせたい方
- 手頃な価格帯で、個性が光るハイクオリティなアメリカンウイスキーを探している方
まとめ

偉大なる祖父への敬意から生まれ、現代まで愛され続ける「オールドグランダッド」。
その親しみやすいルックスの裏に隠された、ライ麦由来のスパイシーで骨太な味わいは、甘み一辺倒のバーボンとは一線を画す個性を持っています。オン・ザ・ロックスで味わうことで、スパイシーな刺激からまろやかな甘みへと移り変わる変化を堪能でき、黒胡椒ベーコンやコメダの豆菓子といった塩気のあるおつまみとも見事なハーモニーを奏でてくれました。
因みにハイボールで飲んでみると 炭酸水で割ると思った以上にスッキリとしてて、少しオレンジのような柑橘感もあり相当楽しめると思います。口に広がる香りから、ほんのりとした樽香が抜けていき、氷が溶けてくるとまた味わいの変化が楽しめますね。
明日もまた、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように。静かな夜に、乾杯。
