2001年の蒸溜所復活から25年。アイラ島の異端児であり革新者であるブルックラディ蒸溜所から、アニバーサリーイヤーを祝う記念ボトル「イエロー・サブマリン III(Yellow Submarine III)」がリリースされるというニュースが飛び込んできました。
ブルックラディといえば、テロワールにこだわり抜く真摯な姿勢で知られていますが、実は最高に「ロックでユーモアあふれる」エピソードを持つ蒸溜所でもあります。今回は、ウイスキー界の伝説とも言える「黄色い潜水艦」の笑えるストーリーと、新作ボトルの魅力をご紹介します。
我が家の晩酌ノオト:大量破壊兵器と黄色い潜水艦
ネタだけじゃない!中身は超本格派の「イエロー・サブマリン III」
アメリカの諜報機関をも巻き込んだジョークから生まれたこのシリーズですが、第3弾となる今回の「イエロー・サブマリン III」は、中身のスペックを見ると一切の妥協がない超本格派です。
- 熟成年数:14年熟成(スコットランド産大麦100%使用)
- 樽構成:ファーストフィルのバーボン樽(75%)、フレンチレッドワイン樽(25%)
- アルコール度数:54.2%
- 仕様:ノンチルフィルタード、着色料無添加
アイラ島でありながらピート(泥炭)を使わないブルックラディの原酒を、バーボン樽のバニラ香と、レッドワイン樽由来のフルーティーでリッチな要素が包み込んでいることが伺えます。
どんな味わい?テイスティングノートを紐解く
公式のテイスティングノートから、その味わいを想像してみましょう。
- 香り(Nose):はちみつがけのオーツ麦やショートブレッドの甘く香ばしい香りに、ナツメグやピンクペッパーの心地よいスパイス感がアクセントに。
- 味わい(Palate):口当たりは非常になめらか。オレンジの皮やりんご、洋梨のフレッシュな果実味から始まり、クレームブリュレのようなリッチなコクへと変化していく。
- 余韻(Finish):アイラ島らしい海塩のニュアンスと、ヘーゼルナッツの香ばしい余韻が長く続く。
ブルックラディらしい華やかでエレガントな果実味に、ワイン樽由来の深み、そして「アイラ島」の海風をしっかりと感じられる仕上がりのようです。
まとめ
「大量破壊兵器」と疑われたピンチを逆手に取り、極上のユーモアとウイスキーで世界を笑顔にしたブルックラディ蒸溜所。
そんな時に仲の良い酒屋さんから連絡がくる
ウイスキーは、グラスの中の味や香りだけでなく、その背後にある歴史や「人々の笑えるストーリー」をアテにして飲むのもまた一興です。いつか我が家の食卓にも、この黄色い潜水艦が浮上してくる日を楽しみに待ちたいと思います。
今夜の晩酌ノオトはここまで。皆様も、素晴らしいウイスキーとの出会いがありますように!
