アランと言えば「シェリー樽熟成原酒が使われた芳醇な甘み」で人気の銘柄で、私も某Youtubeを見てそうなんだと長く思っていました。 でも実は、バーボン樽原酒100%で造られたこの「アラン バレルリザーブ」が、4000円台とは到底思えない、価格破壊レベルの美味しさだったんです。
こんにちは!限られたお小遣いで最高の家飲みを探求する『晩酌ノオト』管理人のみなみです。
今回は、「アラン=シェリー樽」という固定概念を見事に打ち砕いてくれた、ハイコスパな隠れた名作「アラン バレルリザーブ」の本音レビューをお届けします。
我が家のアラン バレルリザーブ 晩酌ノオト

思い起こせば「アラン」はボトルデザインの変更後から爆発的に人気が上がったような気がします。SNSでもアランをポストすると「ナイス アラン!」なんて流行ってましたよね。
しかしその多くは「アラン10年」や「アランシェリーカスク」だったように思います。それもそのはず私だけでなく多くの方が見たであろう有名Youtuberのチャンネルで「アランはシェリー樽での熟成に向いている」と言われていたからです。まぁプロのご意見は信じちゃいますよね。「バーボン樽はイマイチなのかも」と思っちゃった方は私だけではないはずです。
そしておそらくは多くの方が「アラン バレルリザーブ」を後回しにしてませんか?アランのコアレンジの中では最も安価なので「いつでも飲めるだろう」って思っちゃうんですよね。これは最早ウイスキー好きのあるあるです。
それを酒屋も知っているのか、アラン10年、クオーターカスク、シェリーカスクといったボトルは並んでいてもバレルリザーブはなかったりします。しかしある日ついに私は出会ってしまったのです!しかも価格は4000円を切っていたのは素晴らしくありがたい。
速攻でボトルを手に取りレジに向かうこの瞬間はいつもの事ながら期待に胸を膨らませて一番幸せな瞬間。自宅に帰り早速飲んでみると、私にとってのアランのあり方が一気に変わります「どれだけ無駄な晩酌の時間を過ごしてきたんだ!」と(笑)。
口いっぱいに広がる青リンゴやレモンのようなみずみずしさと、バニラの甘み。「えっ、4000円でこのクオリティ飲めるの!? もっと早く教えてよ!」と、誰もいないリビングで独り言をつぶやいてしまったほどです。もちろんシェリー樽熟成原酒が使われているアラン10年以上はめちゃくちゃ美味しいです。
しかし今回は私はバレルリザーブを飲んで「これでいいじゃん」って一人頷きました。それでは早速テイスティング・レポートへまいりましょう。
テイスティング・レポート

アラン バレルリザーブは、その名の通り「ファーストフィル(バーボンを空けた直後の樽)」のバーボン樽原酒を100%使用しています。これが、このボトルの圧倒的な「甘み」の秘密です。
香り(Nose)
ほんのりとバニラ香、そしてフレッシュなレモン、瑞々しい梨、青リンゴといった香りはとても感じやすいと思います。タリスカーと同じアイランズのシングルモルトですが、ピート香のようなクセはなく、時間が経つほどにバニラと蜂蜜の甘さがふわっと広がります。 開栓直後こそアルコールの刺激(ツンとした感じ)を感じるかもしれませんが、数日経過するとそれもなくなり、フルーティかつ甘い果実の香りが一層強まります。
味わい(Palate)
口当たりは驚くほどなめらか。4000円台のノンエイジにありがちなアルコールのピリピリ感はほとんどなく、麦芽の優しい甘みとバニラアイスのようなコクが広がります。そしてさっぱりとしたレモンやりんごの爽やかなフルーティさ、その奥にはブリニーとまではいいませんが、潮っ気も感じられますね。
甘ったるさはなく、シェリー樽熟成ではないので重厚なドライフルーツ感もなく、明るく軽快な甘さが特徴ですね。
余韻(Finish)
フィニッシュには微かにピリッとしたスパイス、心地よいオーク(樽)のウッディな香り、重すぎず、スッと心地よい風が吹き抜けていくような、とてもクリーンなキレの良さがいいですね。「次の一口」がすぐに欲しくなってしまいます。
【テイスティング総評】
一言で表すなら「綺麗な甘味のウイスキー」です。 強烈なピートや濃厚なシェリー樽の個性に頼らなくても、アラン蒸留所の原酒そのものが持つポテンシャルの高さと、上質なバーボン樽の甘みが完璧に調和しています。ごまかしの効かない構成だからこそ、造り手の確かな腕が伝わってくる、まさに「隠れた傑作」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
おすすめの飲み方とペアリング
ストレートorハイボール
私は結構様々な飲み方でボトルを消費するのですが、このアランバレルリザーブはほとんどストレートで飲んじゃいました。テイスティング・レポートのとおりなんですが、かなり飲みやすくて美味しいです。
しかし晩酌時にはハイボールで楽しみたいですよね。炭酸水とともに弾け飛ぶ青リンゴとレモンの香り!口に入れた時の爽快感とあとから来るほんのりとした甘味がクセになります。
そんな飲みやすく美味しいハイボールなのに、殆どをストレートで飲んじゃったというのは、このバレルリザーブがいかに優秀なのかわかりますね。
おすすめの「おつまみ」
食事を終えてストレートでゆっくりと味わいたい時には、ありきたりですがナッツ類・チーズ・ ドライフルーツなんかおすすめです。別に奇をてらう必要は全く無い。お菓子ならキャラメルコーンやキャラメルポップコーンがおすすめです。
ハイボールで晩酌のおつまみを考えると
- 塩レモンチキン
ハイボールに晩酌でペアリングを楽しむなら、さっぱり系のものがよく合いました。例えばスーパーで焼き鶏(塩)とレモンを購入してきてつくる、「塩レモンチキン」は アランの持つ柑橘系の香りと、レモン風味のチキンが口の中で完璧な相性です。 - 白身魚や蛸のカルパッチョ
また魚系なら白身魚やタコのカルパッチョなんか最高ですね。オリーブオイルをかけるのでオイリーですがレモンを絞っているのでさっぱりとした味わいで楽しめます。ちょっと贅沢な気持ちになりますね。
どんな人におすすめか?
アラン バレルリザーブを特におすすめしたいのは、次のような方です。
- ピート(煙臭さ)のない、華やかでフルーティーなウイスキーを探している方
- 4000円台で、毎日の晩酌のメインを張れるハイコスパな1本が欲しい方
- ハイボールはもちろん、食後のデザート感覚でもウイスキーを楽しみたい方
甘くフレッシュなフルーティさで価格4000円前後とは思えないほどのウイスキーです。晩酌時のハイボールも良し、食後のストレートも良しとオールラウンドで楽しめますね。
こんな人には向いていない!
- ノンピートは認めないという方
- アランにはやはりシェリー樽由来の風味があってこそという方
逆に、「ガツンとした正露丸のようなピート香がなきゃウイスキーじゃない!」という生粋のアイラモルト党の方や、「どっしり重厚なシェリー樽の渋み」を求めている方には、少し軽快すぎるかもしれません。ただ、気分を変えたい時のリフレッシュ用としては、絶対に期待を裏切らないクオリティです。
まとめ:4000円台で買える「使い勝手の良さ」

今回は、バーボン樽100%の隠れた傑作「アラン バレルリザーブ」のレビューをお届けしました。ウイスキーの価格が全体的に高騰している昨今、このクオリティのシングルモルトが4000円台でスーパーや酒屋の棚に並んでいるというのは、とてもありがたい事です。本当にもうこれでいいや!と思ってしまうほどのクオリティでした。
まだ飲んだことがない方は、ぜひ一度、このみずみずしい青リンゴとバニラの魔法を体験してみてください。きっと、いつもの家飲みが100倍楽しくなりますよ!
さて、記事も書き終えたので……。
今日はテーブルの上に、妻のために買ってきた美味しそうな「ドーナツ」が置いてあります。妻のためとは言いながらバレルリザーブのバニラ感は、ドーナツの甘みとも絶対に相性が良いはずなんですよね。
「本当によく飲むわね」と少し呆れ顔の妻の視線を背中に感じつつ、今夜も最高の晩酌タイムを楽しみたいと思います(笑)。
