ウイスキーの好みは人それぞれですが、たまには自分の「定番」から少し外れて冒険してみるのも面白いものです。
我が家の晩酌といえば、もっぱら海風を感じるスモーキーなアイラモルトや、胡椒のようにスパイシーな島モノが中心。しかし今夜は、そんな「いつもの顔ぶれ」とは対極にある、アイルランドからの甘い刺客をご紹介します。
SNSや酒屋さんでも大人気の「バスカー」シリーズから、『バスカー シングルグレーン』を開栓してみました!
我が家のバスカーシングルグレーン晩酌ノオト
テイスティングレポート

普段はピートの効いたモルトウイスキーを愛飲している筆者が、新鮮な驚きとともにじっくりとテイスティングしてみました。
香り(Nose)
グラスに注いだ瞬間から、ウッディで濃厚なバニラとキャラメルの甘い香りが優しく広がります。アルコールのツンとした刺激はほとんどなく、まるで焼きたての洋菓子を思わせるような心地よさです。
味わい(Palate)
口当たりは非常に滑らかでライト。はちみつやコーンシロップのようなとろける甘みが口いっぱいに広がります。重たさはなく、すっきりとしたクリーンな口当たりが印象的です。
余韻(Finish)
軽やかで甘いバニラのニュアンスが心地よく鼻に抜け、スッと綺麗に消えていきます。わずかにほのかなスパイス感が残る程度で、飲み疲れしない上品なフィニッシュです。
【テイスティング総評】
シングルモルトのような複雑で重厚な骨格とは異なり、グレーンウイスキーならではの「親しみやすさ」と「圧倒的な滑らかさ」が際立っています。
特筆すべきは、そのフレーバーの豊かさです。日本の代表的なグレーンウイスキーであるサントリー「知多」と比較すると、その違いは明白。知多が風のように軽快でスッキリとした味わいであるのに対し、バスカーはマルサラワイン樽やバーボン樽由来のフルーティーでリッチな甘みが前面に出ており、遥かに重層的で豊かな味わいが楽しめます。
グレーンの飲みやすさはそのままに、価格以上の深い満足感を得られる非常に完成度の高い一本です。
おすすめの飲み方とペアリング
この『バスカー シングルグレーン』の面白いところは、飲み方によって意外な「和」のペアリングが開花する点です。我が家で見つけた絶品マリアージュをご紹介します。
オススメの飲み方:ストレート・ハイボール
ストレートは当然として、 オン・ザ・ロックスにしてみるとよりビターさが随分でてきます。ほろ苦いだけではなく、ゴムっぽさというかちょっとクセが出てきました。
ハイボールでは甘みと共にくるフルーティさ、マルサラワイン樽由来のドライフルーツ感がしっかりと出ていますね。
さっぱりとしつつも濃厚な甘さがとても美味しいと思います。ちょっと甘いハイボールが飲みたいときに活躍しますね。
おすすめのペアリング
① ストレート × 和菓子(どら焼きや和三盆)
洋菓子のような甘さを持つボトルですが、実は「和菓子」と抜群の相性を見せます。
あんこの上品な甘みと、ウイスキーのバニラやキャラメルのような風味が口の中で溶け合い、上質な大人のデザートに化けます。お互いの渋みや重さを打ち消し合う、驚きの組み合わせです。
② ハイボール × 煮付け・煮物
炭酸で割るとバニラの香りが爽やかに弾け、後味がグッとスッキリします。
このハイボールに合わせたいのが、なんと「魚の煮付け」や「カボチャの煮物」といった和食です。醤油とみりんの甘辛いタレ、そして出汁の旨味が、バスカーの持つ樽由来の甘みと見事に調和します。いつものハイボールとは一味違う、晩酌が楽しくなるペアリングです。
バスカーシングルグレーンをオススメする方
- ウイスキー初心者の方や苦手意識がある方スモーキーなウイスキーの合間の「お休みハイボール」を探している方
- 食後のデザート代わりにウイスキーを楽しみたい方
バスカーシングルグレーンはめちゃくちゃ飲みやすいです。アルコールのトゲが少なく、シロップのように滑らかさ。そしてピート感ゼロの優しい甘さでリフレッシュできますね。何よりも和のスイーツと共にウイスキーを楽しみたい方にオススメです。
まとめ

甘く優しいアイルランドの風を感じる『バスカー シングルグレーン』。
普段はアイラモルトなどクセの強いウイスキーを好む我が家にとっても、この柔らかさとキャラメルのような甘さは新鮮で、心から癒やされる晩酌となりました。ストレートで和菓子と合わせる贅沢、ハイボールで煮付けと合わせる日常、どちらも新しい発見に満ちています。
手頃な価格でこの満足感。いつもの晩酌ラインナップに、この甘い癒やしの一本を加えてみてはいかがでしょうか?
